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勇者はいってます。  作者: 夢見創
三章目 旅は道連れ
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旅は道連れと腐れ縁

 空は晴れ爽やかな風が吹いていた。


「何トナク、ソウイウ気ハシテイタ・・・」

 魔王は頭を抱えていた。


「あれー、護衛役の人たちって、お兄さん達だったのかな」

「領主に土下座されて頼まれてたからなぁ」

「あの兄は、本当にしょうがないですわね、帰ったらお仕置きですわ」

「早く行くキル、魔物狩るキル、キルキルキル、行くキル、狩るキル、斬り刻むキル」

「くっ・・・あの女が居るぅ・・・僕を見下しに来たのかぁ・・・ぁあそうだ・・・コキャってやればぁ・・・」

「ハク、魔導棺桶車両を馬車に取り付けたぞ!これで馬より早く移動できるぞい」


 見慣れないドワーフまで増えていたが、旅の護衛はハク達の勇者パーティだった。

 もう呪われてるんじゃないかと魔王は思い始めていた。


「ドラン、なんでお前まで来たんだよ」

「東方にあるっていう珍しい素材が欲しくなってなぁ!まーいいじゃねえか俺様とお前と仲じゃねーか」

 ドランというらしいドワーフが、ハクの背中をバンバン叩いている。

 普通の人間だと死にそうなレベルの威力なのだが大丈夫なのか?


「奥様、俺様とお前の仲ですってー素敵ですわねぇ」

 腐ってるのが近くいたっぽい。

 この手は気を抜くと出現するので注意しよう。


「あの棺桶野郎、うらやましい・・・」

「ちきしょう、俺にもっと剣術の才能があればついていけたのに」

「ぁあマオちゃんが、行ってしまう、僕の心の癒やしが行ってしまう」

「明日からどう生きれば・・・」

「俺・・・まだご褒美もらってないのにぃい」

「行く前に儂を踏んで欲しいのじゃぁああ」

「マオちゃんハフハフ、マオちゃんハァハァ」

 憲兵さんこっちです。

 こっそりと数百人(・・・)が魔王達の旅立ちを見守っていた。樽も当然いた。


「ハク君の筋肉は俺のもの、誰にも渡さん」

 黒いぴっちりの革ジャンを着た、マッチョなお兄さんだった。上腕三頭筋を魅せつけるようにサイドトライセプスをしていた。

「アカネちん斬ってー斬ってーぇええ」

 ナイフを舐め舐めしているローブを着た細い目つきの怪しい男だった。

「クロクロ様のジト目最高です、鞭でぶって下さい」

 全身を縄で縛っている男だった、路上に転がりときどきブヒーっといってる。ふよふよ近づいてきた火の玉に焼かれていた。

「アオイきゅん、君との夜の思い出は最高だったよ」

 スラっとした絵になるイケメンだった、だが何故か尻を押さえていた・・・

「ミリたぁああんペロペロ、ふひふひひひひ、ミリたんはぼくのぉおペロペロするのおぉおナメナメするのぉお」

 ハク達の見送りもいた、とりあえず最後の奴は牢にぶちこんでおいて下さい。


「オゥ、貴方様方が護衛の皆さーんデスカー?忙しい所ありがとうゴザイマース」

 ダンディなおじ様がハク達に挨拶をしている。レストラン「海の潮騒」の主人兼料理長のピエールさんである。

 よく考えると初めて喋ったなこの人。

「貴方様方、とてもトテーモ強い方達と領主様ヨーリ聞いてイマース、道中よろしくお願いシマース」

 そういうと、ピエールさんはハク達に深々と頭を下げた。


「レストランの料理うまかったぜ!ピエールさん」

「貴方ーハ、殺人級超メガ盛りパスタ増し増しW盛りを食べキッタ方。今度は負けまセーン、次は地獄街道チャーハンスーパーデラックスエクセレントで勝負デース」

「ふはははは、返り討ちにしてくれるわ!」

 ハクとピエールさんがガシっと手を握り合う、いつの間にかハクとピエールさんの次回の勝負が決まった。


 アオイが人を殺せそうな目で魔王を見ていた。

 クロクロは優雅に紅茶を飲んでいた。

 アカネはキルキル言っている、いつもの事だった。

 ドランは、なんだかわからない機械類をバンバン積み込んでいた。


「マオさん、大丈夫かな?かな?」

 ミリがボーっとしている魔王の体をブンブン振っているが、魔王はぷらんぷらーんとなすがままになっている。

 魔王は、腐れ縁というダメージから回復していなかった。



「憂いのあるマオたん、美しすぎるお」

 う・・・うん・・・・

新章も変態の集団でスタートとか・・・

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