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勇者はいってます。  作者: 夢見創
二章目 魔王様がんばる
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食材を探しに行こう

「ねぇねぇ、マオさん、ちょっといいかな?」

 マオが朝食の為に厨房に向かうと、ミリがマオの元に走ってきた。


「んーと、明後日から、この店を休んでお父さんと旅に出ようかと思ってるかな。しかも今回ちょっと長めかな」

 魔王、いきなりの解雇?魔王は路頭に迷う自分が頭に浮かぶ。

「それでね、マオさんも一緒に行かないかな?って」

 解雇ではなかった模様である。ほっと胸をなでおろす。

「旅費とかは全部ウチ持ちかな。もともとマオさんのお陰で、予定より早く資金が集まったかな」

「我モ一緒ニ行ッテヨイノカ?」

「よいかな!よいかな!大歓迎かな!」

 ミリが魔王の手をとって上下にブンブンと振る。


「旅の目的は店に出す食材探しかな。うちのお父さん珍しい食材で料理するのが趣味だから、不定期に旅に出るかな。今回は資金に余裕があるから遠出することが決まったかな」

「アノ味付ケハ、ソウイウコトジャッタノカ」

 魔王は今まで味わったことがない味の食事を、店のまかないで時々させてもらっていたのだが、これがその味の理由だったらしい。


「そうだ!マオさんの白い馬貸してもらえるかな?とっても綺麗なのに見た目より力があって、すごくいい馬かな。旅の馬車を引いてもらいたいかな。もちろん借り賃はちゃんと払うかな」

 白い馬というのは、魔王が女神から譲られたユニコーン(角は偽装中)である。魔物とか聖獣の類なので、普通の馬よりも頭もいい上に遥かに能力が高い。

 気難しい生物だが魔王にはよく懐いている。

 ユニコーンの特性上清らかな乙女に弱いって言うのもあるのかもしれないが、魔王が清らかというのもどうなのやら。

「ミリニナラ馬ヲ貸シテモヨイゾ、世話ニナッテオルシノ」

「わーい、ありがたいかな!」


「我ガ持ッテイクモノハ、ナニカ他ニアルノカ?」

 ミリはうーんと考えると。

「ある程度の旅の支度はこっちで用意するかな、マオさんは櫛とか手鏡とか軽めの日用品と、丈夫で履きやすい靴、丈夫な服に下着は少し多めに、あと日を遮るフードつきのマントとかがいるかな、マオさん目立つから特にマントは必須かな」

 魔王の容姿だと、魔王目的で族に狙われかねない。

 魔王の実力だとその辺の族ぐらいは余裕で返り討ちだが、ミリはそのことは知らない。


「後で一緒に買いに行くかな。ついでに日持ちする干し肉とかの食材と水も確保しなきゃならないかな」

「水ナラ我ガ魔法デ、イクラデモ出セルゾ?」

 魔王が森で行き倒れたのは、食材の知識と料理の知識が無かったからである。水とか火なら余裕で出せる。

「マオさん、魔法使えたのかな!?ちょっと凄いかな!」

 ミリが目を丸くしていた、そう言えば魔王はミリに魔法が使えることを話してはいなかった。

「マオさんがいれば旅が楽になるかな、マオさん便利すぎかな!」

 ミリがきゃいきゃい喜んでいる。


「あっと忘れてたかな、今回は私、お父さん、マオさんの三人以外にも旅の仲間がいるかな」

 ミリが思い出したように言う。

「店に良く来てくださる領主様に、店を休んで長期の旅に出ると伝えたら、すごく強い護衛を付けてくれる事になったかな。ちょうど護衛の人も一緒の方面に向かうから食費だけでいいって凄く破格だったかな。でも、なぜか領主様が号泣してたのは何故なのかな?」

 魔王がいれば護衛は要らないような気もするが、魔王は魔王ということを隠す必要があるので別に護衛が付くのは助かった。


 領主の号泣はちょっと意味が判らない。


「それじゃ早速街に足りない物を買いに行くかな!」

 ミリは魔王の手を引っ張り、街へと繰り出していった。

「ソウイエバ、我街デ買イ物トカ初メテカモ・・・」


 魔王はミリとの買い物をドキドキしながら楽しんでいた。

 ただ魔王が街中や店を移動するたびに、人が大移動して来ていたのが魔王には謎だった。


次回から新章です

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