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勇者はいってます。  作者: 夢見創
一章目 人も魔物も人生いろいろかも?
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血染人形

今回は真面目な話

 悲鳴を聞いた棺桶で木をなぎ倒しながら、オーガの殺戮現場までやってくる。

 ハクは必死な形相をしていた。

 クロクロとアオイも、その後ろからついてきている。


 現場には、泣きながらうずくまるアカネがいた。

 大量の血を浴び凄惨な格好だ。

 しかも周りは死臭漂う地獄絵図。

 軽くホラーである。


 ハクを視認したアカネは、ハクの胸元に飛び込み泣きじゃくる。

「ハク、ハク、ハクーーーーハクお兄ちゃーん、怖い・・・怖いよぉ」

 そんなアカネをハクが抱きしめる。

「よしよーし、俺がついてるから大丈夫だ。怖くないぞ」

 アカネの頭を優しく撫でる。


「アカネが正気に戻ってるな」

「久々ですわね、一ヶ月ぶりかしら?」

「良いサイズのオーガだねぇ、これならいい値段で売れるよぉ」

 一人空気を読んでいない。




 泣きつかれたのか、アカネはすぅすぅと寝息を立てている。


「ハク、この呪い本当にどうにも出来ないのかしら?」

 クロクロが尋ねる。


 その姿から『血染人形』と言われているアカネの殺戮衝動と血の欲求は、アカネ生来の物ではない。

 むしろ気弱な性格をしているのだ。


「呪いの本体は、この斬血丸で間違いないんだがな」

 アカネが握っている刀を指差す。刀は血を滴らせ、不気味なオーラを放っている。


 持ち主に血を求める狂刀「斬血丸」誰が何の目的で打ち造ったのか全く不明の呪われた刀。


「こいつの呪いは東方の古い呪術体系で組まれてる。しかも複雑な上に強力、大賢者の俺の知識を持ってすら解呪の糸口すら掴め無い。嫌らしいことにあちこちに呪いのブービートラップが仕掛けてるから、うかつに解呪するとアカネにどんな影響があるかわからない」

 そうハクが唸る。

「本当に厄介ですわね・・・」

「大抵の呪いや封印なら、これでぶん殴ればぶっ壊れるんだけどなぁ」

 ぽんぽんと勇者入りの棺桶を叩く。

「だから貴方『脳筋賢者』って呼ばれるのですわ」

 クロクロがあきれた表情をする。

 あ・・・やっぱり脳筋って呼ばれてたのか。

「そもそも、お前の光の精霊王ですら解呪出来なかっただろ『闇堕皇女』」

「あれはポンコツですの、仕方がないですわ」

 クロクロがちょっと拗ね、歳相応の表情がかいま見える。


「まぁ、仲間を救うためだ、頑張っては見るさ。しかし魔王の城にも手がかりが無いとは・・・」


「本当に残念でしたわね、可愛い幼馴染が救えなくて」

 クロクロはじっとハクの顔を見ながら言う。


 ハクは照れくさそうしながら顔をそむけた。




「おぉ、こいつ魔石持ちだぁ、アカネGJ」

「さっきから、うるせええええええ!『偽装聖女』」

 さっきからギャーギャー騒いでるアオイに、落ちていた枝を投げつける。


 が・・・裏拳で余裕に迎撃され、枝は見事に粉微塵に粉砕される。

 無駄に性能が高いのも問題だった。

二つ名らしき物公開

脳筋賢者ハク

闇堕皇女クロクロ

血染人形アカネ

偽装聖女アオイ

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