9/12
流れる季節
はらり はらり
散り逝くものの季節も
遠く
きらり きらり
輝く若き緑も色を変え
過ぎ行く
ぱらり ぱらり
空気と大地を潤す
季節は梅雨
春雷はいつ鳴ったろうか
聞かず仕舞いのこの春
碧い風にはいつ舞っただろうか
頬を撫でずのあの新緑
突然の雨音に
傘のないことに
眉をひそめるこの頃
ときどき
太陽はその顔を
のぞかせては熱量をあげる
それでも未だ梅雨
ゆるり ゆるり
まとわりつく空気は
やはり雨を呼ぶ
そのうち
忘れたように
太陽がカンカンと照り
陽光の熱さに
気をめいらせて
再び雨を乞うのだろうか
スッと流れて逝く季節
アジサイの葉の下では
のろり のろり
カタツムリが雨宿り