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昴の魔法

「七夕の奇跡(ベガ・アルタイル)

この魔法は「織姫/ベガ」と「?」

を召喚する魔法である。


「織姫/ベガ」

織姫は人間の姿をした精霊だ。織姫は人間状態の時、防御壁展開と光線魔法「果てしなき星々の(スター・ライト)」を使用できる。

また、織姫は「魔剣ベガ」に変身できる。剣状態の時、使用者は防御壁を展開させながら攻撃できる。


「防御壁展開」

魔法をはじくシールドを召喚する魔法。織姫状態の時は広範囲だが、発動中、織姫は動けない。また、ベガ状態の時は動ける代わりに防御壁の範囲は狭く、魔法が剣に触れないと魔法がはじけない。


「果てしなき星々の(スター・ライト)

この魔法は星々の光を集め、放出する魔法である。とても威力があるが魔力を消費するので、何度も使える魔法ではない。


「魔力」

魔法を使うために必要な魔法使いだけが持つ力。


俺はこれらの知識をすべて頭に叩き込んだ。

「なるほどな、よくわかったぜ。」

「何がわかったが知らないが、何かわかったところでお前らはここでくたばることに変わりはねえ。はあああああ!」

東雲は再度、レイピアに光の粒子を集める。

俺には「見えざる攻撃(インビンシブル)」を防ぐ力だけはある。しかし、ただ防ぐだけ。織姫状態の時の話だ。反撃はできない。攻撃するためにはベガ状態で攻撃を回避できなくてはならない。そして、そのためには、東雲の攻撃をうまく剣で捉える必要がある。捉えられれば、攻撃があたることはまずない。

俺は目をつぶる。そして、意識を東雲が攻撃する時に出しているはずの魔力の存在を感じ取ることだけに集中する。

俺は気配を感じ取る集中力には自身がある。俺はこの集中力で剣道の全国大会で優勝したし、インターハイ常連校のレギュラーの座を勝ち取った。

「目をつぶるとは、あきらめたのか。黒金。」

東雲が挑発してくる。

「・・・・」

俺はそれに応じない。と言うより、聞こえてなかった。

「ちっ、つまんねえやつだ。」

東雲はレイピアを突く。

「・・・っ!」

俺は目を開いて東雲に向かって走り出す。

「うおおおおおお!」

俺は見えないはずの攻撃をかすかに感じる魔力を頼りに防御壁を展開させた剣ではじく。

「な、なにっ!」

東雲が驚いている。しかし、俺は無視してさらに前進して東雲の腹を死なない程度に斬る。

「うがっ、はあっ・・」

東雲は腹を抱える。さらに口を開く。

「黒金、お前、今、俺を確実に殺せたはずに何故、俺を殺さなかった。」

東雲は俺に問う。俺は答える。

「東雲、お前はこの馬鹿げた闘いにのるって言ったけど、俺はこの闘いにのるつもりはない。俺はこの闘いを主催者にやめさせて終わりする。俺はこの闘いで誰も殺したくないし、犠牲者も出したくない。そして、俺も死にたくない。」

俺は自分の本音を言う。しかし・・

「兄さん、それは甘い。この人は私たちを殺そうとした。だから、この人は殺すべき。」

雪乃が反論する。

「俺はそれでも殺したくない。」

「兄さん、この人だって、死ぬ覚悟で攻撃してきた。だから、ここでこの人も殺されても文句はないはず。」

雪乃はまた反論する。俺は雪乃の言うことに納得いかなかった。

すると、

「はっはっはっは。」

「うがっ、がはっ・・」

東雲が俺の腹に攻撃してきた。腹から出血。

この瞬間、俺は思った。

この闘いは命をかけた闘い。殺さねば殺される。こいつは殺さねば

ならないと。

しかし、誰も殺したくないという気持ちもある。

そして、俺はある一つの考えにたどり着く。

自分や自分の大切な人に攻撃してきた奴にはこっちも殺す覚悟で戦い、攻撃して来ないやつには攻撃しない。

これが俺のこの闘いにおける向き合い方。

俺は剣を構える。そして、走り出す。

「うおおおおおお!」

そんな俺を見て東雲は不気味な笑みを浮かべた。

「そうだ、黒金、それでいい!それでこそ倒しがいがある。」

東雲は遠くからレイピアで突く。また、見えない攻撃が俺を襲う。俺は微量の魔力を感じ取る。今度はたくさんの魔力の塊が一斉に俺に向かっている。

俺は剣では捌ききれないことを悟った。

形態変形(モード・チェンジ)・織姫!」

俺は魔剣ベガを人間状態の姿、織姫に変える。

「はあああああ!」

織姫は防御壁を展開し、東雲の攻撃を防いだ。

「サンキュー、織姫。」

俺が礼をいうと、織姫はウィンクをして微笑み

「当然です。マスターを守るのが私の役目ですから。ふふふ。」

と言った。俺は次の指示を出す。

「織姫、「果てしなき星々の(スター・ライト)」頼む。」

「でも、あれはマスターの今の魔力では一回しか使えませんよ。」

織姫が忠告する。しかし、俺は東雲を指差しながらいう。

「あいつは俺の攻撃をくらい、魔力を消費するたびにふらついている。」

俺の言う通り、東雲は今ふらついていた。俺は話を続ける。

「だから、今はチャンスなんだ。頼む、織姫!」

俺の言葉に織姫は微笑んだ。

「マスターの命令でしたら喜んで。私の自慢の一撃、お見せしましょう。」





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