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朝起きたらスーパー〇〇〇人になっていた件について  作者: 如月


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第2話 逃亡

もちろんこの状況を全く予想していなかったわけではない。


だが、あまりにも非現実的過ぎてなるべく考えないようにしていたことが、今まさに逃れようのない現実として目の前に突き付けられている。


そう、ガラスに映った自分の姿は、金髪で髪を逆立てた、まさに例の「スーパー〇〇〇人」そのものだったのだ。


俺は逃げた。


この時点で予測は出来ていたが身体能力も超強化されているようで、とんでもないスピードで走ることが出来た。


一瞬で数キロの距離を移動した俺は足を止め、一旦冷静になって考えることにした。


たった今俺は器物破損事件(&公務執行妨害)を起こして警察に追われている。


恐らく警察は追って来るだろう。


だがどうなんだ?このまま逃げ続けて逃げ切れるのか?


コンビニの防犯カメラには間違いなく俺の姿は捉えられているだろう。


しかしこの髪型と雰囲気だ。


俺を俺だと特定するに至れるのだろうか?


いや無理じゃないのか?


今から会社に行くのも不可能だ。


確実に遅刻だし、この風貌で行くのはかなりまずい。


会社で注目の的になってしまうし、それこそ警察の捜査が及んでしまうだろう。


『ここは一旦家に帰って作戦を練ろう』


そう決意した俺はまず家に帰るまでの方法を模索した。


俺の家までは電車で数駅程度、この脚力なら走っていくことも簡単だ。


しかし人間が超高速で走っているという所を大勢に目撃されるのはまずい。


街中の防犯カメラに映る可能性もある。


そこで考えた。


『もしかしたら飛べるんじゃないか?』


そう、スーパー〇〇〇人は飛べる。


もしその能力が完全にコピーされているとしたら自分も飛べるはずだ。


一度人気のない狭い路地に入った俺は「飛べ、飛べ!」と念じてみる。


体が浮き上がる!


「飛べる飛べるぞ!」


飛べることがわかった俺は一気に上空高くまで舞い上がる。


下手に低い位置を飛んでいると人間が飛行しているという、またあり得ない状況を下を歩いている人に目撃される可能性があり、何かが飛んでいることはわかるが人間だとは認識できないくらいの高さを移動して帰ろうと思ったからだ。


しかしここで少し問題が起きた。


あまりに高高度からだと自分の家がどこにあるのか認識するのが難しい。


今飛んできた地点からの方角や距離などから大体の目安をつけて降下していく。


俺は天才なのかもしれない。


ほぼ俺の住んでいる家の近くに降り立つことができた。


幸いにも周囲に目撃者もいないようだ。


急いで家に入ることにする。


自宅に戻った俺はまず会社に連絡を入れた。


「体調不良で今日は休む。もしかしたら数日かかるかもしれない、と。」


有休もたっぷり残っていたし会社の方はこれでとりあえず問題ないだろう。


問題は警察の方だ。


何らかの方法でこの家を突き止められたらアウトだ。


その場合の対処を考えておかなくてはならないだろう。


警察がいつやって来るかという恐怖、これからの人生のことを考えると不安で仕方がなかった。


しかしそんな不安とは裏腹にその日警察が訪ねてくることはなかった。


一夜明けて翌日、やはり一日経つとかなり落ち着いて物事を考えられるようになっていた。


恐らく警察はあの後も捜査自体は続行しているだろう。


だがたかだか器物破損(&公務執行妨害)程度の犯罪だ。


凶悪事件のような本格的な捜査まではしていまい。


ならばこのままほとぼりが冷めるまで大人しくしてれば大丈夫なのではないだろうか?


もちろん今の段階で警察に出頭するという選択肢もある。


確かにコーヒーマシンを壊したのは俺だ。


だがまともに話も聞かずに問答無用で逮捕しようとした警察にも腹が立つ。


それに大した罪に問われなかったとしても世間的にはどうだ?


会社にはもちろん伝わるだろうし、俺は会社で犯罪者としての扱いを受けるかもしれない。


最悪解雇もあり得る。


となると確実に捜査の手が及んでいると判断できるまでは自首は無しだ。


じゃあ今すべきことは「第一に自分の力の把握」「第二に力のコントロール」これが最優先だと考え実行に移す準備をした。

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