効率厨、晒される
午後というにはちょっとだけ遅くなった時間、俺は再びゲームにログインした。
ミーコさんにはエクレアさんのギルド加入の件でメールで連絡を入れておいたが、どうやらログインしているらしく、後で直接会うという話になった。
それからは午前中と変わらない。
ジャグリングしながら今度は生物と化学の暗記ものを進める。
俺と同じようにサブ上げにいそしむ人はそれなりにいる。
おかげで暇人なのか時間つぶしか、ギャラリーが結構集まっていた。
俺は人の目とか気にならないタイプなので気にせずやっているが、他の人には薦められないなこのやり方。
まぁ他の職ならここまで目立つ場所でやることもないし、最悪人気の無い場所に篭ることもできる。
ずっと暗記を続けるなんて無理なので適当に休憩を挟む。
ジュースでも飲みたいところだが、今のところゲームには存在しない。早く実装されてほしいと切に思う。
マクロをとめて、伸びをする。
自分の意思以外で体が動くことを不快に思う人は多い。
だが、逆に体に動きを覚え込ませるためにマクロを利用する方法ことを考える人もいる。
どこかの大学の実験でプロの投球フォームをトレースしてマクロ化し、一般人に100回使わせたのち現実で投げてもらうという実験が行われた。
結果として投球フォームの改善はほぼ100%見られ、約30%で球速や飛距離も伸びたそうだ。
スポーツ科学の分野はゲームが出来る前からVRに注目しており、リハビリはもちろん将来的にはプロアスリートはVRでフォームチェックを行うなんて言う人もいる。
個人的には水泳に期待している。今はまだクロールしかできないが、平泳ぎやバタフライなんかもやってみたい。あと飛び込みもだ。現実では怖すぎる行為もゲームでならば実現できる。
休憩がてらにメールフォームを開く。
ミーコさんなどの知り合いからのメールは別枠に入れ、それ以外に来ていたメールも件名と中身をちょろっと見て削除していく。
大半はギルド勧誘メールだ。そのほかに固定PT勧誘メールもあった。
昨日今日で大人気である。十中八九男性からであろうし、男ってチョロいなと思う。
幸いといってはアレだが直接リアルを聞いてくるような連中はいなかった。直結っぽいのはあったけどね。
このゲームでリアルに不利益を起こすのはご法度中のご法度だ。
一ゲーム機一アカウントなこのゲームでは違反行為によるアカウント停止は直接ゲームの終了を意味する。
リアルが出やすいゲームである分、運営はここら辺をかなり厳しくしており、特にセクハラ行為や迷惑行為は割りと簡単にアカウント停止まで行ってしまう。
当初は行き過ぎと言われたその行為も、運営の慈悲の無さが逆に安心感を生み、また停止された人物たちの多くが擁護するのもはばかられるものばかりだったのも災いした。
特にαテスト時に起こったストーカー問題は刑事事件にまで発展し、このゲームの悪い面を大々的に知らしめる結果となってしまった。
動画機能を使って通報すれば、特にリアル関係の聞き出しやストーカー行為は厳重に処罰される。
おかげでゲーム機の値段も相まって年齢が高い人が多く、この手の注目作品にしては子供が圧倒的に少ない。
αテストのときはひどく、ゲームを買ってプレイ→迷惑行為で通報→アカウント停止で発狂してネットに晒すまでがコピペになるくらいに様式美として横行したこともそれに拍車をかけている。
午前の連中くらいなら問題ないが、それ以上を聞いてくるようなら通報も考える必要があった。
辺りを見回す。
ギャラリーは休日の昼間とあってそれなりだ。
俺はマクロを使ってやっているが、中にはガチでやっている人もいる。失敗しても熟練度は稼げるし、現実と違ってこぼれたボールは消して手元に持ってこれる。
そう考えるとバッティングセンターやゴルフの打ちっぱなしみたいなのも出来るようになるかもしれない。
そろそろ再開しょうというところで見知った顔を見つけた。
シンだ。
通りがかっただけなのでこっちを見たりはしていないが、どうやらデートは順調そうだ。
昨日のアレはやはり緊張していたらしく、レイさんもやわらかな笑顔を見せていた。
爆発しろ。
俺は意識を勉強に戻した。
「やっほー、おまたせ」
時間になってミーコさんがやってきた。
「わざわざ呼び出してすみません」
俺はそういってPT申請を飛ばした。
≪ミーコ 様がPTに加わりました≫
『はいはい、それで? ギルメン希望者だっけ?』
『はい。友人の彼女の友人という間柄なんですが、どうにも危なっかしくて』
お願いするのはレイさんの友人のエクレアさんのギルド加入だ。
彼女が所属するギルドは男性メンバーもいるが、女性主導のギルドだ。そういった面で有名だったりもするが、それは同時に対処についても慣れていることを示す。
ミーコさんと『祝い』さんはマスターと結構古い付き合いらしく、βの時ウチのギルマスが誘っていなかったら今と同じところに所属していたはずだ。
『女性だっけ? かわいいの?』
『はい、十分に。その割りにそういうのに疎そうで』
『ほほぅ。ナナっちのお気にね。OKOK』
『一応言っときますけど、そういうのはないですよ』
『はいはいそういうことにしておきましょう』
『じゃあ、そういうことでお願いします』
俺のあしらいにミーコさんは不満げだ。
おもしろくなさそうだが、おもしろくしてやるつもりは無い。
もし万が一にでも彼女ができたとしても彼女にそれを話すことはないだろう。危険が危ない。
『ナナっちは相変わらずだねぇ』
『そりゃそんなに簡単に変わったりはしないですよ』
『そんな格好をしていても?』
俺は自分の姿を見る。
このアバターにしてから何か変わっただろうか?
あいにく変身願望もなく、俺にあるのは『ナナ』というキャラを動かしているという感覚だけである。
『変わらないですね』
俺は率直な感想を述べる。
『つまんない。もうちょっとお姉さんにおもしろそうな話題を提供しろー』
ミーコさんは不満げだ。
『じゃあ今デートしているシンについてとかどうです? 昨日初めてその彼女にあったのですが』
『ほほう、いいじゃないかいいじゃないか』
シンについての話題をいけにえに捧げる。
シンすまんな。
これもエクレアさんの、ひいてはレイさんのためだ。
『まぁ、これがイケメンなんですが――』
『待った! デートしてるって話だよね? 今どこら辺にいる?』
『そろそろレイさんの時間が限界ですから、最後に西の森林公園ですかね』
『よし、ついてきたまえ』
そういうと有無をいわさずミーコさんが歩き出す。
拒否権はないらしい。
後で会ったら謝ろう。
シンすまんな。
場所は森林公園。
奇しくも俺が午前中に言ったダンジョンの脇にあるのがここだ。
開けた場所にベンチがいくつかおいてあるのと、安全地帯設定でモンスターが沸かないくらいの場所で、あまり人気がないためか人気が少ない。
そのベンチの一つに座る男女。
シンとレイさんだ。
『くぅおおお!! マジでイケメンじゃん!! 爆ぜろ!!』
『ミーコさん彼氏いるんですから嫉妬しない』
妙な声を上げるミーコさんをなだめすかす。
『それとこれとは別! 爆ぜろ! ってか女の子もかわいい!』
彼氏さんかわいそうに。
『エクレアさんとはリア友ですから、もしかしたらそっちに所属することになるかもですよ』
『OK任されよ。ってかあれならイワイっちがすっごくかわいがりそう!』
『祝い』さんはあれでかわいい物好きだ。
特に自分が似合わない服を他人に着てもらうという趣味があったはずだ。
服作りが趣味なミーコさんと競合してギルメンの何人かを着せ替え人形にしていたと思う。
もし所属することになったらレイさんにも謝っておこう。
『さぁ見つかる前に撤収で』
『はいはいっと』
見ればレイさんがログアウトしていく。
俺達は一人さびしげなシンに気づかれる前にその場を後にした。
『しかしアレ、もう一人の友達もイケメンなわけ?』
『まぁイケメンでしょう。十分かっこいいと思いますよ』
『で、あんたはフツメンと』
『そりゃ大きなお世話です』
帰る道すがらそんなアホ話をする。
二人についてはβ時代にも結構話していた。
年上の女性からのアドバイスは俺以外にはそれなりに役に立っていた。
『いいじゃない別に、不細工じゃないんだし。それで? 彼女はつくらないの?』
『特に気になる相手とかいないんで今はいいです』
『まぁ今年受験だっけ? じゃあ来年に期待だね。早いほうがいいよ』
『まぁぼちぼち頑張りますよ』
あいにくと初恋もまだなのだ。
初恋相手を彼女にしている友人二人がそこのところ滅茶苦茶うらやましい。
俺が行こうとしているゲーム系の専門学校なんて、男ばかりな気がしないでもない。いや女性もそれなりにいるだろうがどうなんだろうね。そこらへんはあまり期待していない。
『んじゃ、ギルドのほうは私からマスターに言っておくよ。その子が暇なの時に連絡して』
『ありがとうございます。OKということで伝えておきますね』
町に着いたところでそんな話をしていたのだが、ミーコさんの動きがちょっと止まった。
『あ、ちょっとまって』
『どうかしましたか?』
電話でもかかってきたかのような対応だが、実際ギルドチャットでなにか話をしているのであろう。
『あのさ、ナナっち昼間なにかやった?』
『? 今日はエクレアさんと野良行ったくらいですね』
『あー、それかな? それってどうだった?』
『まぁ、ありたいに言えば失敗でしたね』
『うん、なんかイワイっちからの情報なんだけど、ナナっちなんか晒されているっぽい』
『はぁ・・・・・・はぁ?』
晒しとはネットゲームでは必ずといっていいほどよくある晒し用掲示板などにキャラについてその悪行を書き込む行為だ。
このゲームにおいてもそれは例外ではなく、晒し用掲示板も存在していたはずだ。
といってもそこまで活発なものではない。他のゲームと違って運営の対応が恐ろしいほど早いからだ。
ゆえにこのゲームの場合は書かれる内容の大半が私怨か、運営では対応しずらい詐欺行為になる。
詐欺でもない限り晒されても別段不利益はないだろう。
『まぁいいんじゃないですか。そこまで気にしなくも』
『えー、でもナナっちたぶん自分で思っているよりも有名人なんだよ? 弁護できるならしておいたほうがいいと思うけど』
『見ないとわかりませんが、もし今日の狩りが原因なら動画とってますし大丈夫ですよ』
そう、俺は午前中の狩りの様子を保険として動画で撮っておいたのだ。
狩りが原因ならこれをサイトに上げておけば大丈夫だろう。
もっとも、今の俺にはそこまでするつもりはさらさらなかったのだが。
『あー、それなら大丈夫かな。いや別の意味で大丈夫じゃないかも』
『できれば出したくないですね』
そう今日の戦闘では召喚したスケルトンをマクロを使ってフルに操って戦っていた。
実は同じようなことをβ時代生身でやっており、俺が上げたレイド動画が『変態機動』とか『肉入りbot』とかさんざんはやし立てられたことがあった。
これが俺の恥ずかしいほうの有名な理由だ。
今日の動画を上げればわかる人にはわかってしまうだろう。
一応召喚物対象だし、レイドほど細かい設定はしていないが中央に表示される特徴的なショートカットの設置は割りとバレる部類だと思う。
まぁ、何か言われても親しい人じゃなければ「動画を参考にしました」とでも言っておけばいいか。
『まぁ変な中傷とかされると友達も困ると思うし、何かあったら弁護するから年上のお姉さまを頼ってくれたまえ』
まったくもってそのとおりだ。
俺もなんだかんだでエクレアさんのことを笑えない。
『最終手段で活用させていただきますよ、お姉さま』
『うむ、その時の代価はナナっちの着せ替えになるのは確定的に明らかだけどね!』
『げ』
言われてみれば。
その可能性は考えたくは無かった。
『まぁお手柔らかにお願いします』
『おおう、あっさりあきらめた! それなら今度やろう!』
『嫌ですよ。このうえでミーコさんを頼るのは本当に最終手段ってだけのことです』
『つれない。私とナナっちの仲じゃないか』
『それとこれとは話は別ですね』
『もっとお姉さまを頼ってくれてもいいのよ?』
『それに頼るなら「祝い」さんに頼りますよ』
『ひど! それはひどい裏切りだよ!!』
だってミーコさん子供っぽいうえに、『祝い』さんがバリバリの頼れるお姉さまだからなぁ。
『まぁ、今回の件で最悪に陥ったらミーコさんを頼るということで』
『それはそれで不安になってきた』
どっちだよ。
そんな馬鹿話をしながらミーコさんとその場で別れた。
少し早めにログアウトする。
あのあとミーコさんと別れてサブ上げに戻ったのだがどうにも気になってしまった。
10まで上げるつもりだったのに8で終了だ。
風呂に入ってさっぱりしてパソコンを立ち上げる。
晒しスレは公式とは当然別のサイトの掲示板なのだが、一応公式も見ておいた。
そうしたら驚いた。
俺関連が書き込まれたスレッドが三つも立ってやがる。
一つは特殊アバタースレ。
アバターを生体スキャン以外で用意した人についてのスレであったが話題の7割くらいが俺関連だ。現行に至っては俺以外は10レスもない。
過去ログを漁ると俺を盗撮してアカウント停止を食らった人が少なくとも3人はいるっぽいし、なんだこれ。
まぁいい。
次のはまんま「ナナは姫キャラ」という名前でスレとなっていた。
ちなみに内容は運営によって削除されていた。直接名前を出して誹謗中傷するのはNGだ。当然といえば当然か。
ラストが愚痴隔離スレだ。
現在は俺の話題で持ちきりのご様子の愚痴スレから誘導されている。
情報の発信者は不明だが、情報自体はやはり外部の晒しスレから持ち込まれたものらしい。
そして肝心の晒しスレだが確かにそのレスがあった。
罪状は野良PTにおける手抜きと姫プレイだそうだ。
しかしなんだこれ?
『ナナ』で野良PTを組んだのは今日が初なのだが、訴えている人が複数人いやがる。
一番最初のは今日のPTの誰かとして、他の便乗はなんだ?
俺はとりあえず公式に今日の野良PT時の記録動画を狩りの部分だけ編集して投稿した。
こうなってしまっては隠していても碌なことにならない。
タイトルは『姫プレイ(笑)』で紹介文に『初野良PTでした。組んでいただけた方ありがとうございました。』と書き込んだ。
完全に皮肉である。
それと同時に掲示板に書き込むのはやめておいた。
ぶっちゃけここまで事が大きくなると本人光臨とか火種にしかならないからな。
この状況なら誘導とか俺がしなくても勝手に誰かがやってくれるだろう。
俺だけなら放置でもよかったのだが、現状がそうも言っていられない。
明日からまたユウとシンと組んで狩りの予定なのだ。二人に余計な苦労を掛けたくはない。
もっとも、別の苦労は掛けることになりそうだが。
時間をおいて掲示板を覗いてみると鎮火と炎上が半々といったところ。
さっきまで俺に対して批判していた連中が槍玉に上がっている。
公式掲示板だと名前隠せないからね。このゲーム一アカウント一キャラだし。
動画の方もコメントがついている。
いくつかすでに運営から削除されているし、仕事速すぎだろ。
大半のコメントが「これはひどい」だったのには笑ったが。
とりあえずはこれでOKかな。
またログインしようと思っていたが、今日はもうあきらめよう。
俺は高校から出された宿題に手をつける。3年なので量はごく少数だ。自習の妨げになるからな。
その中でも時間がかかりそうな数学のプリントに手をつける。この中から休み明けにテストがだされることになっている。覚えるのは後でも出来るのでとりあえず答案を埋めていく。
嫌なことがあったとき、何も考えずに無心で数学をやるのは俺の癖だ。
明日は二人とダンジョンである。
ただし今日行った所とは別のところだ。
本当はあるアイテムを買ってから行きたかったのだが、レア運がなかった。
通常のアイテムは二束三文にしかならないが、どんなモンスターも一定の低確率で落す『カード』は序盤の安いものでも最低100k=10万以上で売れる。
一枚でも出ていれば買えたのだが運が無かった。
ちなみに使い道としては、コレクションすることで能力値の上昇と称号の取得。これは効果が低めだ。
本命はもう一つの装備の強化のほうだ。装備にはレアリティによってスロットが付随している。通常は一つ、レア以上は2つ、生産アイテムは3つだ。ダンジョン装備は特殊で、スロットがない。
カードによってはレジェンド装備を生産装備が上回るなんてことも出来る。
そこまでくるとどちらかというとデフレ気味なこのゲームでも数十M=数千万になったりもする。
そういった装備となるようなカードは一枚で数Mといったところだ。
まさに一発逆転なレアドロップである。
だがしかしでなかったものはでなかったのだから仕方がない。金策も含めて明日はサブ上げを頑張ってもらうとしよう。
当面の目標はサブのレベルを全部10まで上げることだ。
あとはクエストどうするかなぁ。
レベル10にもなり、サブ用のスキルポイントを稼ぐクエストをやるべきなのだがぶっちゃけ脚がない。
このゲームの移動手段は徒歩とポータルと乗り物だ。
乗り物は後半はともかく、前半に手に入るものがない。βではあるイベントで配られた乗り物をずっと使っていたが、今はそうはいかない。
メインクエストを進めれば一応最下級の馬は手に入るのだが、正直に言おう俺は乗りこなせなかった。
道が舗装されていない分、経験者でもキツいらしい。
視界がぶれまくりで酔いまくった。
それはそれで貴重な乗馬体験だったのだが、移動手段としては下も下だった。
他のものを買うにしてもお金が圧倒的にたりないし、あとはスキルかガチャくらいしか手がない。
≪サモナー≫は動物系をメインとしたビルドでは破格の位動力を誇る。特にオープンからレベル上限が上がることで追加された≪サモン・ドラゴン≫は現状唯一の飛行手段だ。それ目当てに作り直す人が出るくらいに人気だったりする。
あとは≪アドヴェンチャラー≫には移動を助けるスキルが多数存在するが、それはあくまで徒歩の話だ。
ガチャのほうはガチャのほうで結構微妙だ。
このガチャとはいわゆる課金ガチャではなく、特定のイベントやダンジョンをクリアすることで手に入るチケットを使って回すタイプのガチャだ。
他のゲームなら課金アイテムだなと思えるアイテムが揃っているのだが、それ以上にいわゆるネタアイテムが揃っている。
ちなみに乗り物が出る確率は5%くらいである。
しかしこれは初期の馬と同性能なものも含めてであり、それを除くと1%まで落ちる。その中からさらに優秀な例えば馬車やバイク、車といったものは0.1%といったところである。
チケットといったが、当然『デザート・チケット』もその一つであり、10枚一組で1回回すことができる。
決して分の悪い賭けではないが、だからといってそれに賭けるのはかなりの博打だ。
というかこういうものの運がとことんない俺が敬遠しているだけだ。
どちらにせよもうしばらく先にしておこうと思う。
サブ上げついでになにか拾えればいいのだが。
そんなことを考えながら今日は眠りにつく。
明日は大変そうだなとまるで他人事のように思いながら。