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45.作戦会議(2) 班分け

「一先ず、人数を確認しよう。『ハンサムズ』と『乙女』の人数は把握してるんだが、『闇』と『空狼』は分からんから、教えてくれると助かる。……そうだな、全員が分かりやすい様に、紙にメンバーと出来る事をまとめて書いてくれ」


 マスターはそう言うと、私達にそれぞれ紙とペンを配った。


 ……私は字が書けないんだけど……。


 チラリと周りを見てみると、他の三人は普通に書いている様だ。


 ……どうしよ。

 アルティーノなら字も書けるだろうけど、この場には居ないし……。


「貴女、字が書けませんの?」


 どうしようかとあたふたしていると、隣に座っている『清き乙女』のリーダーに話し掛けられた。


「あ、はい、育ちがちょっと……」


「言いたくない事もありますわよね。いいですわよ。わたくしが代わりに書きましょう」


「ありがとうございます」


「いえ」


 彼女の礼を言い、私とアルティーノ、ついでにルプスの出来る事を述べていく。

 彼女は特に何も言う事無く、淡々と言われた内容を書いていった。


 ……字の読み書きも、覚えた方が良いかもしれない。

 アルティーノが来るまでは、依頼を受けるのにも一苦労だったし。今度教えてもらうのもいいかもしれない。


 そんな事を考えている間に全員の記入が終わり、一先ずそれぞれの記入内容を確認する時間となった。

 私は読めないので、またも手伝ってもらう事に。


 それぞれの内容は以下の通りだ。



『ギルドマスター』

・サールデ

 元Bランク。剣士。炎の魔剣使い。


『ハンサムズ』

・ディッシュ

 Cランク。剣士。片手剣と盾使い。

・ラマイ

 Cランク。風魔術師。

・ロマーン

 Cランク。弓士。短剣も扱える。

・レイ

 Dランク。斥候。少しの毒も扱える。


『闇の力』

・ファイス

 Cランク。魔剣士。片手剣と闇魔術を扱える。

・ギデンス

 Cランク。闇魔術師。

・ルーミス

 Dランク。斥候。闇魔術と罠を扱える。

・サミナ

 Dランク。戦士。大盾と闇魔術を扱える。


『清き乙女』

・アメリア・シーカ

 Cランク。火魔術師。

・リン

 Cランク。剣士。両手剣使い。

・セーア

 Cランク。暗殺者。斥候の仕事も行える。


『空狼』

・エルナト

 Dランク。魔物使い。少しだけ闇魔術も扱える。

・アルティーノ

 Dランク。空間魔術師。遠距離攻撃武器も所持。

・(ルプス)

 狼の魔物。格下相手への威嚇、臭いを付けて縄張りを作成、遠吠えで同種の魔物を呼び寄せる事が出来る。呼び寄せた魔物は、格下であれば支配下に置ける。



「なるほどな……」


 全員がそれぞれの紙を読み終えると、マスター――サールデさんが話し始める。


「俺達は三日間戦い続けなきゃならん。狼を人数に入れても十五人。なので、五人・五人・五人の班を作り、八時間ごとに交代で戦う事にする」


 サールデさんはそこまで言うと、異論はあるか?とでも言うかの様に、私達を見る。


 特に異論が出てこない事を確認すると、サールデさんは話を再開する。


「一班のリーダーは俺、二班のリーダーはアメリア、三班のリーダーはアルティーノとする」


「おい待てギルマス、一班と二班は分かるが、三班は何故だ?俺かファイスでは駄目なのか?」


 サールデさんの言葉に対し、『ハンサムズ』のリーダー、ディッシュさんが反論した。

 これに関しては、私も同意見だ。何故アルティーノが?


 その意見に対し、サールデさんは冷静に理由を述べる。


「リーダーは俯瞰で状況を見れる奴が好ましい。大規模戦の経験が無い前衛がリーダーをするのは困難だから、お前ら二人は除外。とすると、後衛の中から選ぶ事になり、そうなると空間魔術師が一番適任だろう。空間魔術師ならば、もし不測の事態が起きても俺やアメリアの班をすぐに呼べるからな」


「……なるほど、了解した。しかし、空間魔術というものは、俺はあまり聞いた事が無いんだが、どんな事が出来るんだ?」


「……遥か彼方への瞬間移動」


「異空間に物を収納する、みたいなものは、物語でも聞いた事はありますわね」


「ファイスさんとアメリアさんの言った通りですね。後は、結界を展開して防御も出来ます」


 私の説明にディッシュさんは頷いてくれた。


 納得したらしいので、サールデさんが話を元に戻す。


「三班に分けるとは言ったが、最初の一時間は全員で戦闘を行う。その後は交代制だ。いいな?」


 サールデさんの確認に、四人全員が頷く。


「それでは、各班の編成を発表する」



一班

 ・サールデ(リーダー、剣士)

 ・ギデンス(闇魔術師)

 ・レイ(斥候)

 ・エルナト(魔物使い)

 ・ルプス(狼)


二班

 ・アメリア(リーダー、火魔術師)

 ・ディッシュ(剣士)

 ・ラマイ(風魔術師)

 ・ルーミス(斥候)

 ・リン(剣士)


三班

 ・アルティーノ(リーダー、空間魔術師)

 ・ロマーン(弓士)

 ・サミナ(戦士)

 ・ファイス(魔剣士)

 ・セーア(暗殺者)



「……まあ、前衛、中衛、後衛を均等に分けた感じだな」


「そうなる」


 私も似たような感想を抱いた。

 アルティーノと別れるのは少し不安だが、まあサールデさんが居るなら大丈夫だろう。


「特に異論も無いみたいだな。では、この編成で行く。……アグマ・ネタルの到達予想は二日後だ。それまでに住民と他の冒険者の避難を完了させ、戦闘の準備を行う。いいな?」


「了解した」「承知」「分かりましたわ」「はい」


「頼もしい限りだな」


 一先ず話し合いを終えて、準備の為の行動に移る事になった。

 少しでも面白いな、と思って頂けたら、感想・評価・ブックマーク等して下さると非常に嬉しいです!今後の活動のモチベーションになります!

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