7 復興
サラサは農民の子だったが、うち続く戦乱で全てを失い貧民街にいた。北部の蛮族との間に堀が出来てサラサの運命は変わった。
7 復興
サラサは、北部の農民の子どもだった。度重なる蛮族の来襲で農地を耕しても踏み荒らされた。小作料も払えず貧民街にのがれた。食うや食わずの日々が続いた。切っ掛けは北の蛮族の国との間に堀が出来てからだ。貧民街に頻繁に炊き出しがされるようになり農民の募集がされるようになった。サラサの父親は決意した。もう一度農民になろうと。新しい家もある。耕された農地もある麦と大豆、野菜と果物が植えられている。管理して収穫を待つばかりだ。当面の食料とお金が与えられた。魔獣が多いからと剣と槍、弓矢と防具が与えられた。
兄は剣の稽古に励む。将来は冒険者になるのが夢だそうだ。サラサには魔法の才能があるらしい。我が家の担当の役所の女の人が言ってくれた。綺麗な人で優しい。サラサに読み書き計算を教えてくれた。水を出す魔法と火を出す魔法を教えてくれた。紙とペンと魔法の本くれた。読み書き計算が出来て魔法が使えれば役所に推薦してくれると言ってくれた。その後も時々来てくれて色々教えてくれた本が読めるようになると色々な本を貸してくれる。科挙の参考書なども貸してくれたが流石に難しい。科挙試験というのがあって国官僚になるにはこれに通る必要があるらしい。簡単な仕事する役人はコネや簡単な試験で入る事も出来る。魔法が使えれば仕事の巾が広がる。
その頃サラサは、火水土風の魔法が使えるようになった。父親の農地は軌道に乗り、経済的にも楽になった。父親に将来役所で働きたいと話すと賛成してくれた。ペンも紙も買ってくれた。物流が盛んになった。マリエ商会に農作物を売ると納税も一緒に済ます事が出来るらしい。物流が盛んになって海産物も手に入る。食卓が賑やかになった。灌漑、上下水道、ゴミ処理、開拓、植林、養殖、製鉄、建設--------------。様々な事業や産業が起こって、流通が盛んになり人々の生活は豊かになった。蛮族の襲撃を許していた事が遥か昔のようだ。その変革の担い手が我が家の担当の役人の上司、マリエという女性だと聞いて自分もその女性の元で働きたいと思った。
サラサが役人を志望したにせよ農作業や家事が免除されるわけではない。魔法が得意になったサラサは多くの場面で魔法を使用して楽に早く作業が出来るが裁縫は魔法が使えない。器用なサラサは裁縫が苦手ではないが、勉学や魔法の訓練の時間が減るのが嫌なのだ。13歳になったサラサは読み書き計算や魔法だけでなく、儒教や多くの漢書や詩歌の知識、数学、物理、化学、音楽、美術------------の知識や技能を身に付け、礼儀作法、貴族の常識、戦術戦略にも精通した。魔法もアイテムボックス、フライを得て攻撃魔法、防御魔法、生活魔法、回復魔法など多くの魔法が使えるようになった。だからこそ自分の足りないところも見える。サラサは飽くなき探究心に目覚めていた。
サラサの担当のマリエの分身体はサラサの事をマリエに伝えた。マリエは、
「そのサラサという女性を北部軍令本部民政部門に採用するべきわ。しかるべき手順に従い穏便に事を進めなさい。」
と分身体に指示した。
サラサはマリエの分身体に魔法の才能を見出された。教育を与えられ、魔法も指導された。それ以上にサラサは努力した。




