8,山田
クラスに山田という生徒が居る。
特に成績が酷いとか、、まぁ酷いけど赤点はあまりとっていないし、追試でどうにかなっているのでOKだろう、、素行も善くないという話は聞かない。
だが、、
なんというか、、、
「んじゃ、ここ、、山田、読んで」
・・・
「山田!」
・・・・・
「山田!!おーい!やまだくーん!!?」
ハッ!!
「はい?何か用事ですか?」
・・・・・
「*ページ、始めから読んで。」
「しーいずあぺんふれんどおぶ・・・」
と、読むことは読めるし、
「んじゃ、この問3、黒板で解いて。」
=√3
「途中式は?」
「ないです」
「あ?あるぞ?書きなさい」
「この回答集には書いていないです」
回答集は教科書等配布時に同時に配布される。教師の手抜ができるように。当然生徒も手抜きする。
そして、回答集には途中式は載っている。回答と別の部分にかかれているだけ。
まぁ、一応回答を書けることは書ける、し、、、
「んじゃ、文化祭で何やるかを決めよう、そろそろ。文化祭実行委員、司会頼む」
「誰かなんか案ある人!」
「おでんや」
「化物やしき」
「赤ちょうちん」
「バイクの展示会、即売ありで」
「んじゃ、薄い本の展示会、即売ありで!」
「んじゃ、厚い本の
「却下!!即売会却下!!」
「何もない空間の展示」山田 つまり空き教室解放なだけ
「「「「「おおおっ!!!」」」」全員
「んじゃ、全員一致だな!!」司会
「んなの通るかっつ!!!」僕
このように彼は全員から支持される提案すらできる。
が、、
そう、掴みようがない?それが彼なのだ。
そんな彼は帰宅部だと思われがちだが、超常現象研究会という同好会に入っている。同好会の文化祭参加は志願制wなので、今回は見送りとのことだが、、
彼自身が超常現象と見られ、そのモルにされているのか?
町中でも何度か見かけたことが有る。
ケモミミカフェとかいう店からニコニコしながら出てきたのを見たし、
某宗教団体のビルから追ん出された場面も見た。なにやったんだろう?
以前まだ仕事を受けていた時、某最大広告代理店のビルの部外者はなかなか入れないフロアでも見かけたことが有る。
ヘルプで頼まれた掃除のバイトで行った王子の先の某国営軍事組織の拠点の一つビルの中で、休日なのに、ウロウロしているのを見かけた。
そうなのだ、掴みどころだけではなく、得体も知れないのだ、彼の場合。
まあ、特に興味が有るってわけでもないし、話かける用事も無いのでしないけど。
このように、そういった物体が存在するのも、我が学園の面白いところだ。
たぶん、発掘かければ彼以外にもまだまだ見つかりそうだ。