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美少女JKなろう作家の完璧かつ華麗なる日常  作者: 中 卯月
第八部 変わり、壊れ、過つ
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8-1  決意

 停滞して生きてきた。

 誰かにそうしろと言われたわけでもなく、私は自分でそう望んで生きてきた。


 他者との間に壁を作り、自分の世界に没頭して、死ぬまでそうやって生きていくんだろうと思っていた。


 生きることは、ただそれだけで心が消耗する。

 他者の干渉は消耗を加速させるだけだ。


 だから一人が良かった。


 友達や家族は大切にしましょう。

 当たり前のことだ。当たり前のことらしい。

 私にはその感覚が、よく分からなかった。正直、今でも分かっていない。友達だろうが家族だろうが他人は他人。心の根底にはそんな考えがこびりついている。


 他人はいつ裏切るか、いついなくなるか、分からないから怖い。


「……はぁ」


 そんなメンヘラちっくな文章をスマホで打ちながら、ため息をついた。ベッドに寝転んで、スマホを投げ捨ててから天井に右手をかざした。


 今打った文章は手癖だ。

 脳はほとんど働いていなかった。

 だからこそ見えてくるものもある。深層心理とでも言うのかな。


 人と関わることで自分が傷つきたくないだけなんだな、私は。それはきっと子供のころにお母さんが死んだことと、今のママンとの関係が最悪だった幼少期のトラウマみたいなもんなんだろうと思う。


 ……怖い。

 今さら生き方を変えるのは、めちゃくちゃ怖いし大変だろうと思う。卯月ちゃんは省エネ思考なので、できるだけ楽に生きていきたいのに。


 でも、もう色々なことから逃げ出さないで、向き合っていくって友達と約束したから。


 もう二度と、友達を裏切りたくないから。

 私は停滞することをやめることにしたんだ。

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