表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女JKなろう作家の完璧かつ華麗なる日常  作者: 中 卯月
第七部 キラキラ二年生
55/78

7-1 うんちのぼっち

 進級し、二年生になって一週間ほど。

 二年になったとは言え、ここは過疎化が進んだ田舎町の高校。

 学年にクラスは三つしかなく、クラス替えもなかったため何も変わることもなく、相変わらずぼっちのまま私は生きていた。


 結局あれから優ちゃんにラインの返事は出来ていない。

 話すこともない。無意識にその姿を目で追ってしまうからか、たまに目が合ってしまうので、慌ててグリンと頭ごと回転させて目を逸らすことは数回あった。


 そんなことがある度に死にてぇと思う私なのであった。

 そんな私は今も死にたいのです。何故なら次の時間は体育の授業だから。


 体育って高校に入ってまで必須科目にする意味ありますかね……選択式にすれば良くないですかね……運動部の奴らだけでキャッキャしてればいいじゃないですか……私は文科省にそう提言したい。


 百歩譲って個人競技ならまだ良い。

 だけど団体競技はうんち(運動音痴の略)のぼっち(うんちと韻を踏んでいる)には死ねと言われてるに等しいんですよね。

 場に馴染めない自分の異物感。ミスしたときの周りの冷ややかな視線。吐き気がやばい。


 そして、よりにもよって次の体育はバスケであり。


「よろしくねー、中さん」


「よ、よよろしくお願いします」


 ボブカットのゆるふわ系女子Aが気さくに声をかけてきてくれた。名前は覚えていない。たしか田中だった気がする。


 他三名とは言葉を交わすことはなかった。


「神谷ちゃんが同じチームなら勝ったも同然だね」


 田中が優ちゃんにも同じように気さくに声をかける。そういう性格なのだろう。

 ていうか、そう、優ちゃんも同じチームなのであった。気まずいことこの上ない。


「私バスケはあまり得意じゃない……背低いし……」


 それが謙遜であることを私は知っている。

 一年の時に体育のバスケで無双していたからだ。


「大丈夫大丈夫、可愛さでは勝ってるから!」


 田中が優ちゃんに抱きつく。

 気安く優ちゃんにくっつくんじゃねぇ、●すぞ田中。


「矢野さん、く、苦しい……」


 田中は田中ではなく、矢野という名前だったらしい。

 明日には忘れてそうなのでどうでもいいが。


 そんなことよりも相手チームにやばい奴がいる。

 おそらく気のせいだと思うけど、やばい奴が私を睨んでいる気がする。あいつ元々目つきが悪いから気のせいだと信じたい。


「あっちチームの伊崎さん、めっちゃ中さんのこと睨んでない?」


 やめろ田中、それは気のせいだ。


「中さん、前は伊崎さんや神谷ちゃんと仲良さそうだったけど……最近はあんまりだよね? 喧嘩でもしたの?」


 田中にはデリカシーというものがなかったので、将来はホスト狂いになってデリバリーヘルスで働くことになる呪いをかけた。今かけた。


「……矢野さん、そのことにはあまり立ち入らないで」


「ありゃ、まずかった? ごめぴっぴ!」


 田中改め矢野がペロッと舌を出す。

 こいつとは生涯相容れないだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▼美少女なろう作家卯月ちゃんのTwitterはこちら▼
♥♥♥卯月Twitter♥♥♥
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ