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錬金術士はさまよう


迷子になるの、待った無し


お兄さんは冒険者らしい


エドガー

20歳過ぎかと思いきや18と言われた詐欺だ…



師匠は30過ぎてもあんなちゃらんぽらんなのに、エドガーがマトモなのが凄いふしぎに思える…



「エドガーさん、エドガーさん」


「ん、なんだ?」


「背中が燃えてる魔獣って何なんです?」


「ん…そりゃ珍しい魔獣だな、元の種以上に狂暴で凶悪。

確か、その炎が消える時に命の灯も消える…って昔話とかで聞いたなぁ」


「あそこに、結構でっかいのが居ます…」


さっき吹き飛ばしたヤツが追って来たのか…はたまたヤツの番…もしくは子熊だったりするのか、謎だ



「やべぇな…魔獣避け、クズ商人に持ち逃げされてなけりゃ逃げれた…かも知れねぇってのに」


「それより、あれって売れるの?」


「!?いや、流石に売れない事は無いだろうけど、そうそう売られるほどお優しい魔獣じゃねぇよ

何人もの騎士や冒険者が、ヤツに殺られてんだ」


「ふぅん…それ聞くと不味そう」


「ヤツは討伐推奨魔獣であって、食材系の魔獣じゃねぇの!!

危険度ランクはAだ」


「あれ、こっちに気付いたか?」


「俺の事は置いて行け…それと、この短剣を持って行け」


「はぁ!?何言ってんの?

あんたを見捨てろと!?ふざけんな」

この世界の情報持ってる常識人を、こんなところで手放す気はさらさら無い…


「嬢ちゃん…無理すんな

ヤツに二人して餌食になるのは最悪だ。一人でも助かれば助けを呼べる

そもそもヤツの討伐にはパーティー組んで相手するのが通常だ…」


何が言いたい…置き去りにしても恨まないぜって事かな?


だったら、最初っから見捨ててるわ!!



魔法の杖でパシコンパシコン手のひらを打ちつつ、距離を測る。


「だー…いきなり距離詰めるなよ」


数秒遅れてたら、血塗れ待った無しだったぞ…



火グマ…いや、メラーベアなるこの魔獣…確かに水で仕留めました。



水を楕円形に凍らせた中にメラーベアが入っている…


中身が可愛らしいお嬢さんじゃ無い時点で、砕きたいよね?



「おい、見えてきたぞ」

熊の入った氷を引き摺りながらエドガーが告げた。


「結構歩くね…」


一応、私のが若い…とは言え、冒険者と錬金術士


例える体力差は運動部と文化部の違いだろう…

もしくは、営業と事務の違い…みたいな





二重苦で済めばまだ良い…のよ

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