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エピローグ~~epilogue~~
メモ
それなりの時間、キーを叩いていた末端作家の手が止まる。
「永遠の時に堕とすのは、それは誰でもない私自身、か」
書かなければならない気がして殆ど一気に書き上げていた。
読み返すと多少語釈に適わない物があるので、訂正し、組み上げていく。
それも殆ど手間もかからず終わってしまう。
自分が何を書いたか、よくわかっていない。
こんな気味の悪いバトンが拡がる事はないだろうが。
もしこれに触れて、何かを感じた者が居るなら。
問いを10問、答えれば。
この生き物の息遣いや所業を垣間見る事が出来るかもしれない。
何かの偶然で、それを感じたり見たりするかもしれない。
ただ気安く「ソレ」を呼ぶ行為は避けた方が良い。
「変態でも思慮はある様子なのは感心に値します」
「へ……また何か言われた気がするけれど、気のせいよね?」
「いいえ。気のせいではありません」
「……」
沈黙は金、雄弁は銀。
それでは筆で書き記すのは、どちらに当たるだろうか?
その答えは自分次第。
後は付録




