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文明閉鎖

作者: 龍源寺直介

私、昼休み、独り

校庭のベンチでカロリーメイトかじってる


二十日鼠より短命の恋だった

恋焦がれた郵便ポスト


私、あなたからの往復書簡待っていた

電話番号もメールアドレスも知らない


こんなふたりの文明閉鎖

もう、あなたの勤務先に迷惑かしら?


もうすこし閉塞感なくして

あと一通が最後の手紙だから



私、昼休み、独り

校庭のベンチでインスタントコーヒー飲んでる


次男坊の冷や飯喰いがみつけた帰宅理由

最後の希望の灯りだった


礼儀とかってこの際必要かな?

夫婦別姓って今じゃよくあること


私の勘違い、筋違い、思い違い

いいえ、もう好き嫌いはどうでもいいの


終わらせたい、こんな恋愛連鎖

恋や愛のかたちにもなっていないわね


私、電磁流砂の鉄塔で文明閉鎖


運命の5W1Hは動かない


姥捨て山の管理人の奥歯が抜けたとか


体外授精の常勤医が自殺したとか


いいえ、まだ終わっていない


希望って最後らへんが一番絶望するのかもね


私、八畳一間で文明崩壊

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