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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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男装少女の地獄生活シリーズ

男装少女の地獄生活 閑話

登場人物紹介


・ルイ アルマーノ

レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。今回は裁判でユーを何が何でも助けるためとっておきの証拠を用意した。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。

煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法を習得している。爆破魔法は以前の戦いの最中に体得した。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。また短距離の転移を最近習得した。レベルは911

今回の駄々は手に負えないと判断しメイド長に相談し、模擬戦闘が嫌いであるのを逆手に取り、それを条件として今回の交代を許した。なお、後退したのは7連勤明けの非番だったガーゴイルである。

メイド長は本日は大王のお付きとして821階層の視察に行っている。


・商人のおじさん

 ハイルクスの露店で小麦を主に売っており、シェア率70%を誇っている。

2人とは長い付き合いで、たまに来るのによく顔を覚えている。と言っても普通の客とは雰囲気が違うので自然と覚えたというのが正しいだろう。

 二人が何者であろうと商売は元気に気前よく。そして笑顔を忘れちゃいけねぇ。

彼の口癖である。

「ねぇ~たまにはいいじゃんさー」

 ルイが久しく駄々を捏ね、ユーか困っていた。今日は63階層の警備の仕事が割り当てられており、ルイはそれに赴かねばならないからだ。しかし、専属メイドが一日フリーであることを知り、一緒に過ごしたいと駄々を捏ね始めたのだ。


「お嬢様、大王様に雷を落とされますよ」

 普通は怒ることを指す言葉だが、大王は本当に落雷を起こし処罰する。だが腹違いの兄が反逆罪で処刑されて久しい。さすがに反逆とまでは言わないが、大王が起こることは間違いないだろう。

「ユーだけずるいよ! 何で合わせてくれなかったのさー!」

 明日はルイが休みでユーが警備任務だ。たまに休みを合わせ、お忍びで人類の街に出かけることもある。


 ユーはため息をつき、

「少し席を外します。失礼します」

 と部屋を出る。一通り駄々を捏ね終わったが、戻ってくる気配はない…

部屋のテーブルに置かれたパンと冷めたスープを飲みながら彼女の帰りを待った。十数分して、メイドが扉をノックし、入ってくる。ベットに足をかけ、逆さまに床に落ちていた。


「アラ様…メイド長に話をつけてきました。今日は彼女が代役を務めるそうです」

 ユーの顔がぱぁあっと明るくなる。が、次に

「なお、明日の警備任務は模擬戦闘に変更。相手はメイド長直々に努めるそうです」

 起き上がりかけていた体は再び地に伏せ、数分の駄々になった。


 二人は今日は人間に扮装し、近くの街へ出かけた。目的はお忍びの遊びだが、食堂の小麦粉の調達もある。ダンジョンの裏手にある畑は買収してあるが、それでも一万を超える魔物の食糧消費は馬鹿にならない。

「すいません商人さん、小麦粉下さい!」

「おっ嬢ちゃん! 最近見なかったね。そういや遠くに住んでるんだっけか? 今回も遠征ついでにうちで買い物? くぅ~うれしいねぇ」

 数か月に一度買い物するかどうかなのにこの商人はよく相手の顔を覚えている。気前よく値段以上の小麦粉が入った袋をくれる。

「姉ちゃんがいるから輸送魔法の巻物は無くていいんだっけか?」

「はい、私が持ちます」

 ユーは85キロの小麦を軽々持ち上げ、周りからはおぉ…という歓声が上がる。


「では、お嬢様。帰りましょう」

「姉ちゃんと言い嬢ちゃんと言い、どっかの貴族さんかい? まぁまたうちによってくれよな!」

 おっちゃんが手を振りながら二人を見送る。その光景を、背後から見ている男が一人いた。そいつは商人に話しかける。

「あの二人とはどういう関係だ」


 街はずれまで歩いてきて木陰で一休みする。

「ここは温暖で風が気持ちいいね」

「そうですね、私にはちょっと熱い気がしますが」

「ユーはちょっと厚着してるもんねー…脱いじゃえば?」

「しかし、人間の街からさほど離れていませんよ」

「うーんいなさそうだしいいんじゃない?」

「そうですか…」


 ユーは上着とその下の長袖を脱ぐ。その下には下着が透けるくらいの薄さの半袖を着ており、腕の鱗が露になる。

 ふいに何かおかしかったのかルイが笑い出す。

「お嬢様?」

「いやいやいつも長袖だから改めてドラゴンの末裔なんだなって」

「なっ」

 咄嗟に腕を隠す。ルイが腕を撫で、鱗がくすぐったかったのだ。二人がわちゃわちゃしていると、目の前に武装した集団が現れる。旗印は先程までいた街にあったものと同じだ。


「やはり人間ではなかったか…」

「…言ったじゃないですかお嬢様」

「貴様らは何者だ、答えろ。さもなくばこいつの命はない」

 そう言って突き出されたのは先程の小麦商人だ。彼は申し訳なさそうな目をしている。

「お前らが素直に吐けばこいつの命は取らないでやろう……だが」

 兵士が言い終わる前に商人が叫ぶ。

「逃げろ嬢ちゃんたち! 俺はなんも知らねぇがあんたらは逃げろ!」

 そう言って拘束を振りほどき、集団の中央突破を試みる。

「異端者が! 舐めるなよ!」

 突破した直後に騎馬兵の一人が槍を投げた。それは商人の首を貫き、首はその場にはねて落ち、体は斜面をしばらく走って倒れた。


「ふん、従ってればいいものを…」

 隊長らしき人物は鼻で笑う、商人の方を見ている反対側、魔族の少年の方から圧を感じ振り返った。みると、美少年は羽を広げ何やら青黒いオーラをまとっている。

「よくも…よくもぉお!」

 無詠唱で放たれた魔法は事前に魔術師が貼っていたマジックバリアをいとも容易く破り彼らへ地獄の業火を浴びせた。街の方から鐘の音が聞こえ、正門から騎士団が出てくる。

 ルイは商人の首を上着で包み、ユーと二人でダンジョンへ撤退した。

登場人物紹介


・ルイ アルマーノ

レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。今回は裁判でユーを何が何でも助けるためとっておきの証拠を用意した。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。

煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法を習得している。爆破魔法は以前の戦いの最中に体得した。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。また短距離の転移を最近習得した。レベルは911

今回の駄々は手に負えないと判断しメイド長に相談し、模擬戦闘が嫌いであるのを逆手に取り、それを条件として今回の交代を許した。なお、交代したのは7連勤明けの非番だったガーゴイルである。

メイド長は本日は大王のお付きとして821階層の視察に行っている。


・ルクス リッチ

 ハイルクスの露店で小麦を主に売っており、シェア率70%を誇っている。

2人とは長い付き合いで、たまに来るのによく顔を覚えている。と言っても普通の客とは雰囲気が違うので自然と覚えたというのが正しいだろう。

自警団に囲まれた時もほんとに知らないのでうその証言はしていないが、証人として連行された。ルイのある意味お気に入りでもあった。

 二人が何者であろうと商売は元気に気前よく。「そして笑顔を忘れちゃいけねぇ」彼の口癖であった。

ルイの懇願で大王は彼をアンデットで意思のあるデミリッチとして蘇生させた。蘇生術を持つ元老会も、今回はルイの個人資産で黙らされてしまった。

「生きてた時よりスリムになったね」

 ルイは率直な感想を言う。

「はっはっは! いいもんばっか食ってりゃそりゃな! 今後は嬢ちゃんの別邸と、裏の畑の世話だそうだ。生きてる時より身軽なもんだ。任せてくれよ嬢ちゃ…いや、皇女様」

「やめてよ! 今までどおりがいい~!!」

 ルイの駄々がまたしばらく始まり、ユーと商人改めルクス リッチはやれやれと首を振った。


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