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ウザい先輩と可愛げのない後輩  作者: 黒姫 百合


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21/57

後輩の北野さんにお金を借りるなんて言語道断です

 次の日の朝。


 駅で紗那と合流し、電車で移動して、学校の最寄り駅で清美と麗奈と合流する。


「おはよー紗那ー、北野ー」

「おはようございます、紗那、北野さん」

「おはよう二人とも。相変わらず清美は元気だな」

「先輩方おはようございます」


 朝、先輩三人と学校に行くのが日常になりかけている今日この頃である。

 朝からテンションの高い清美は真希たちに大きく手を振ってあいさつをする。


 清美は朝からテンションマックスである。


 いつになってもこのテンションにはついてはいけないだろうと思う真希だった。


「北野。昨日借りたお金返すね」

「清美。お前後輩にお金を借りたのか……」

「……信じられません……」

「はぁ~……」


 やはり清美は馬鹿である。


 昨日、散々紗那と麗奈にお金を借りたら馬鹿にされたり説教されると言ったのはどこの馬鹿だろうか。


 きっと馬鹿だから昨日の会話も覚えていないのだろう。


 紗那は後輩にお金を借りた清美にドン引きをし、麗奈は呆れて言葉を失っていた。

 真希も麗奈同様呆れてため息をこぼす。


「あっ……」


 言ってやっと気づいたのか、清美は慌てて口を塞ぐも時すでに遅し。


「さすがに後輩からお金を借りるなんて、さすがのあたしもドン引きだぞ」

「全く清美は……。良いですか清美、後輩の北野さんにお金を借りるなんて言語道断です」

「いやだって……家に財布忘れちゃったから……喉乾いてたし」


 麗奈の説教に耳が痛くなったのか、清美は子供みたいにふてくさって言い訳を言う。


「財布を忘れたから北野さんにお金を借りたんですかっ。そもそも財布を忘れて喉が乾いてたら水道水でも飲めば良いじゃないですか」


 全く麗奈の言うとおりである。


 擁護のしようもない。


「だって……」

「だってもヘチマもありません。そもそも清美は高校一年生の時からズボラで――」

「あー、分かった分かった、分かったから、もうその話は良いから」


 道端で説教を始める麗奈に清美は嫌そうに喚いている。

 悪いのは財布を忘れ後輩の清美にお金を借りた清美なので、真希も紗那も清美を庇うことはしなかった。


 その後十分以上に渡って麗奈は清美に説教をした。


 朝のハイテンションだった清美はどこに行ったのやら。


 麗奈の説教をくらった清美はすっかりゲッソリしていた。


「……ごめんね北野。これ昨日借りたお金とあたしファミレスでバイトしてるからそのクーポン券。ドリンクバー無料券とハンバーグとカッとステーキセットの半額券。良かったら使って」

「ありがとうございます鈴木先輩」


 清美は昨日貸したお金に加えバイトしているファミレスのクーポン券まで真希に渡した。


 きっと清美なりの迷惑料なのだろう。


 まさかここまで気を使ってくれるとは思っていなかった真希は素直にお礼を言い受け取った。


 これに懲りたらもっと先輩としてしっかりしてもらいたいものである。


 多分、清美のことだから明日には忘れていると思うが。

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