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Prologue:『第一回、父親面(パパづら)会議』


 【オーディオブックYouTubeで公開中!!】

[ https://youtu.be/bVLQzGHE-4I?si=AMwvFuK1IU6uY_uG ]

 挿絵(By みてみん)

[人形作製:矢崎]


   娘に“パパ”と呼ばれたいだけの男が、

    今日もまた死にかけている。


   なぜなら娘たちは、

    モンスターで、美少女(びしょうじょ)で、

     全員ガチで殺(ころ)しにくるからだ。


   なのに彼は言う……。

    「これこそが、“お父さん”だ」と。



  パラリ…


 ——ページをめくる音……


    薄暗(うすぐら)い実験室(ラボ)のなか。

    白衣を着たひとりの男が立っていた……。

    彼の独白(ナレーション)が静かに始まる。


————


 これは、ひとりの男の、

 ささやかな再挑戦(さいちょうせん)の記録(きろく)である。


 愛する人を取り戻したい。

 かつて、それだけの理由で、

 世界を滅(ほろ)ぼしかけた、哀(あわ)れな男がいた。



 ——そして…。

 


 その物語は、いちど幕(まく)を下ろした……。


 しかし、私は、心を入れ替えた。

 そして、もう一度……。

 新しいスタートを切ろうと——


 「…………うん? なんだ、これ。

 自分で自分をナレーションしているのか?」


 「……いや、これはそういう始め方をすべき

 物語(ものがたり)なのだな。

 うむ、なかなか良い演出(えんしゅつ)だ」


   「では、さて…」



  私は、かつて“創造主(クリエーター)”とも

  呼ばれていた。


  愛する人を、この手に取り戻すためだけに、

  人の手で命を作るという、

  禁忌(タブー)に手を出した、

  狂気(きょうき)の科学者(マッドサイエンティスト)。


   それが、私だ。



  しかし、実験の果(は)てに生まれた

  娘たちと、ぶつかり合いながらも

  過(す)ごした時間の中で、

  私は気づいてしまったのだ。


   本当に求めていたのは、“愛(あい)"ではなく…。


     ——しみじみと


   “家族(かぞく)”……だったんじゃないかと。


  もちろん、最初の目的を諦(あきら)めたわけではない。

  しかし、それとは別の想(おも)いが、

  確かに、私の中に生まれていた。



 ——物語(ものがたり)は動き出す。

    彼が求めているのは、

     罪(つみ)を償(つぐな)うことではない。

      赦(ゆる)しを貰(もら)うことでもない。

       ただひとつ。


  『娘たちに“パパ”と呼ばれたい』


    それこそが、新(あら)たな

   自分としての生き方——

  新たなアイデンティティ。



  幕(まく)は上がった。


  自分勝手な理由で、勝手に作り出した

  モンスター美少女(びしょうじょ)たち。


  そんな娘たちの父親になりたいと願う男が、

  全身全霊(ぜんしんぜんれい)をかけて挑む、

  地獄の旅の始まりである。



——Raising the curtain!!

——お父さん的プロモーション -Prologue編-——


 ふむ、実に良い導入だ。やはり私は“パパの才能”すら持つ男だったのだな。


  《作品の良否は別として、“パパの才能”が関係あるかは不明だ》


さあ、待っていろ娘たちよ。

心を入れ替え、父性愛(フォース)の暗黒面(ダークサイド)にフルダイブしたパパが、いま会いにいく!



——次回予告。

 とうとう地獄巡りが幕を上げた。

 次項では娘たちに殺されかける日常の片鱗をお見せする…。


——

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― 新着の感想 ―
いつも三木なずなさんの物語を読ませてもらっています ファンタジーやチート系などいつも楽しいです 今回も頑張ってください
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