表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かけがえないんだろう、と騙されてあげる  作者: 今井葉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/81

愛おしさがつまって、箱の蓋からあふれそうなほどに。―澁澤龍彦玉手匣

 掌に収まるほどのアルミの箱に、ヘアゴム入れたり、ヘアアクセサリー入れたり。

 おしゃれでもなんでもない私だけれど、髪を長くしてるから少しは持っている、ヘアアレンジのアイテム。



 朝、開けて。今日はこれにしよう。ゴムを取り出す。



 箱を開けるときはいつもわくわくする。愛おしさがつまって、蓋からあふれそうなほどに。



 『澁澤龍彦玉手匣』を読む。プロローグにある、夢の玉手箱の記述。笠女郎かさのいらつめの歌が引用されている。



 わがおもひ人に知るれや玉匣たまくしげ開け明けつといめにし見ゆる



 夢のつまった玉匣。秘めた想いがつまった箱が、開けられてしまったという夢をみたよ、という歌。閉ざされた夢の中身が溢れて澁澤曰く、「アラビヤン・ナイトの魔法の壺のごとく」「夢の空間を満たした」のだろう。笠女郎の恋人、大伴家持への恋心。不安と焦燥とが入り交じって、胸を締め付けるような甘さが箱に詰まっていた。それが開けられ、辺りに満ちあふれてしまった。



 そんな歌を題名にした『澁澤龍彦玉手匣』。澁澤龍彦のエッセイがセレクトされた一冊。選りすぐりの、大好きばかりを集めた小箱。




 宝物がまたひとつ増えた。玉匣からひとつ夢を取り出して眺め愛でてもいいですか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ