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かけがえないんだろう、と騙されてあげる  作者: 今井葉


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嫁話よりも成長を心配するのがシンプルですけどね。―徒然草

 今日はスーパーへ買い出しの日。一週間まとめて買うのだが、きっと一週間持たずに買いに走るのは仕方ないことだろうか。なんとか節約を考えるのである。



 徒然草には食べ物にまつわるお話がいくつかある。大根侍の恩返し。栗娘や、芋が大好き過ぎる僧のお話。徒然草が読んで、そうだそうだ、里芋買おう! 栗ご飯もいいな! となるのである。



 カートを押しながら、先ずは野菜コーナーで里芋をIN。栗ももちろんあります。その他にも色とりどり鮮やかな野菜たちで籠を埋めていく。籠は一つでは足りないのです。



 栗娘は、米や雑穀も食べず、栗ばかりを食べて嫁に行けなかったようだが、私は雑穀ばかり食べたがる。もちろん米と一緒に雑穀も強力粉も買う。

 週に二回焼く雑穀パンは、冷凍ストックして仕事の休みのお昼に食べたりする。夜は炊きたての雑穀ご飯が私のごちそうだ。栗娘ほどではないが、これだけでも良いくらい。健康を気遣って、具沢山のスープを足すくらいだ。 

 偏食娘の栗娘の気持ちが分かるのは私だけでない。私の娘も雑穀パンとスープだけで十分らしい。我が家には、雑穀娘が栗娘ならぬ二人もいるわけだが、女性と言うのは偏食しがちなものなのだろうか。男衆に怒られ、渋々、色々食べる努力をするのである。



 色々食べなきゃ良かった⋯胃もたれを起こす私。徒然草を倣うわけではないが、十分なのだ。



 だが、わが伴侶は娘に色々食べるように勧める。まさか娘が偏食だからと嫁にやらないと言い出すのではなかろうか。栗娘の父親の様な親バカを発動させないで欲しい。うちの娘は、栗娘のような美貌を持ち合わせてないけれど⋯



 平凡な食卓で、ふと不安になる娘の将来。嫁話よりも成長を心配するのがシンプルですけどね。



 さあ今日も焼きましょう。炊きましょう。







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