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かけがえないんだろう、と騙されてあげる  作者: 今井葉


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ひとけが去って静かな今が、じんと頭の奥に溶けて、なんだか置いてけぼりをくらうような感じ。―拾遺集

 お祭りからの帰り道に感じる、ふと淋しい感じ。秋の気配を感じて、楽しかった夏が惜しまれる感じ。


 

 夏が終わる。家に着き、耳の奥で鳴る打ち上げ花火の音に、余韻もそのまま、いつの間にか、庭から虫の音が聞こえるような。



 楽しかった思い出も、流れる汗も、コップに注ぐ麦茶も、夏はいつの間にか過ぎ去って、部屋には秋を待ち構えたような空気が流れ始める。


 

 夏が終わる。



 「八重むぐらしげれる宿のさびしきにひとこそ見えね秋は来にけり」



 賑やかだった夏。家族が集まり、ひとの声も、火薬の匂いも、茂る草木も、落ち着いて、淋しい秋が家に訪れる。夏休みで散らかった部屋に、思い出が転がり、ひとけが去って静かな今が、じんと頭の奥に溶けて、なんだか置いてけぼりをくらうような感じ。

 


 そういう気持ちを、季節の移り変わりに感じる。

 歌になる感じ。歌の気持ち。秋を歌う気持ち。



 我が家のきょうだいが、夏の思い出を絵に描いて、色つける。ちょっと褪せた色合い。そこに秋が。





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