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あなたの能力教えてください 中編

※この作品はフィクションであり、登場する教科や人物はすべて架空です。


 政治的意思もございません。ギャグ・コメディ作品としてお楽しみください。


現国さんの場合


「え?い、インタビューですか?今?いや、まあ今忙しくないのでいいですが…って僕の能力ですか?!

 …ああ理解しましたどうせまたあの調査員が来たんでしょう?ふう手っ取り早く終わらせますか。


 僕の基本能力は『自動辞書』。どんな言葉でも意味が分かる、また意味から言葉を検索することも可能っていう能力です。ほら、よく目がピカってひかるときがあると思うんですけれど、その時に自動辞書を使っていますね。


 発展能力は……

 っておい数学!!職員室でチェス遊ぶな!仕事中だろ!!


 …なんだって?もう一回言ってみろ!


 情報さん、発展能力は今、ご覧に入れましょう…


 『具現化』梶井基次郎…レモン爆弾っっ!!


って効かない!?もしや、数学お前、梶井基次郎の「檸檬」を知らない…?ここまで教養がないとは…。

 

 俺の能力は『具現化(リアライゼーション)』っていって、文学作品を読み解くことで、その理念を物体として具現化できる能力なんですよ。でもこの具現化した物体が影響を及ぼすことができるのはその文学作品を知っている者限定で…。こういう文学作品を嗜まない、数学とかって野郎にはつうじないんですよね!!おい数学待てこらにげるな!!」



公共さんの場合


「数学さんがいなくなったので次は私のインタビュー?いいでしょう。


 私の基本能力は『読心術』ですね。その名の通り、人の心を読み解くことができます。同時に読んだ心を解き明かし、心の整理を手伝うことができますね。

 

 発展能力は『調和(ハーモニー)』です。異なる考えを融合させて、一つの形にすることができます。え?どういうものかいまいちわからない?

 そうですね。これはわかりにくいかもしれません。異なる考えを理解するには自分の考えを知らなくてはならないのだから。「汝己を知れ」とはこういうことです。


 そうそう。きっと弟は今ここはいないでしょう?彼の分の能力も説明します。

 歴史の基本能力はご存じの通り『時空旅行(タイムトラベラー)』。どの時代のどの場所にも行くことが可能。また現地の言葉を理解することもできるという能力です。しかし、彼が、いつも旅行後に使っている方言や外国語は、その能力によるものではありません。自分で必死に学んだ、努力の証だそうです。兄として誇らしい限りですよ。


 ふふ、今情報君、『情報審議』しましたね?

 嘘を言うわけないじゃないですか。私と歴史はれっきとした兄弟ですよ。人間だったころからね。…教科になってからは会うこともなくなりましたが…。


 それで、歴史の発展能力ですね?彼はそれを誰にも言おうとはしません。地理君とかは何回か聞いたことあるらしいですが、すべてかわされてしまうみたいです。私も知りませんよ?会っていませんからね」



音楽さんと美術さんの場合


「えなになにー歴史様の話してたのかなー?ボクも混ざっていい?え!?歴史様の発展能力の話!?みんなしらないんだーへー。知っているのボクだけってことは、やっぱり歴史様ボクのこと大好きなんだー!」

「ちょっとうるさいんだぞ美術!それより情報さん!早く俺の能力を聞いてほしいんだぞ!俺の能力は、ずばり、『音操作』なんだぞ!その名の通り、周囲の音を自在に調整できるんだぞ!この指揮棒を使えばなんだけど、あ、あそこのやかん、今沸騰しているだろ!みててくれ!


シュウウウウウううううう


フンッ(指揮棒を振る)


シュゥ……。


 すごいだろ!こんな感じに、周囲の音を自在に大きくさせたり小さくさせたりすることができるんだぞ!だから遠くの音とかも聞くことができるんだぞ!

 発展能力?俺の発展能力は『楽団(オーケストラ)』すべての楽器を演奏し、一つの音楽を奏でることができるってすっごいことじゃないか!!でも正直この能力、あんまり使わないんだぞ!だって、俺はみーんなと演奏することが大好きだからね!」


「ボクも話さなきゃだめなのかー。しょーがないなー。ボクの基本能力は『感性記録』。つまり、思い描いたことを正確に絵で表現できるんだー。見た風景もそうだけど、感情だって、見た通りに絵になるんだ。でも、ボクは芸術にはボカーンってしてほしいから、あんまり使わないよ。使う時は歴史様の顔をスケッチするときとか―…。ウフフ!


 え?発展能力も?うーんどうしよっかなー。歴史様がみんなに言ってないならボクも言わなーい!

 ウフフ、そんな食い下がらないでよーうっとうしくて、パンってしそうになる!

 …冗談じゃないからね?」



 ここまでご覧いただきありがとうございます!!


 第三話は、能力紹介になってます!でも、バトルしたり世界救ったりするわけないので!地面が割れたと思ったら全員異世界へ転移させられてて、無双するみたいなことしませんからね!?教科がそんなことしたら一大事ですよ!

 ただの作者の中二病の暴走の産物ですので、生暖かい目で、日常コメディだと思って読んでいただければ幸いです。


 次回の更新もお待ちいただけたらうれしいです!!ありがとうございました!

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