保健室の扉をたたくのは ~保健体育姉さんは行く ②文学国語さんと数学さん~
※この作品はフィクションであり、登場する教科や人物はすべて架空です。
政治的意思もございません。ギャグ・コメディ作品としてお楽しみください。
「保健さんいますかー?」
「あいよー」
ここはアカデミア学園。教科たちの化身が教師を務める、摩訶不思議な学園。
そこには、皆が集まる、保健室がある。
ちょうど、文学国語さんと数学さんが、その扉をたたいたようだ。
「って、どうして文学国語は気絶してお前に背負われているんだ、数学」
「俺も不本意っすよ‥‥‥」
「どーせまたお前ら二人で喧嘩したんだろ?」
「いや、こいつが、俺の講義に乗り込んできたんすよ! なぜかしらないけど!
そして
『そう!円周率!それは無限に続く愛!オルフェウスが妻を探し冥界に下ったような深い愛なのだ!』
とかわけわからんこと叫びながら、教卓で歌劇はじめたんすよ!?」
「珍しいな文国が数学語るなんて」
「あいつ、数学嫌いなくせに、謎に円周率だけ好きで覚えてますから」
「文系って謎に円周率を唱えるの好きだからな」
「意味も知らないくせにね」
論点はそこではない。
「で、それがなぜ気絶に?」
「高いビブラートを高速連発させながら教卓のぼろうとして、足踏み外して落下」
「聞いてみたいね。文国のオペラ」
「ラテン語だから意味わかりませんでしたがね」
論点はそこではない。
そのとき、ベッドに寝かせていた文学国語さんがいきなり両手を広げて、
「あぁ!しかし悲しいことだ!その愛は深いがゆえに潜るほど、お前を苦しめるのだよオルフェウス!妻を失い、二度と女性を身に近づけなかった詩人よ!まるで、終わりを探しても見つからない円周率の様に!」
と叫んだ。
「あ、文国、起きたか」
「いやこれ寝言っすね」
保健さんはさらさらと診断書にペンを滑らせた。
「んじゃ、寝不足による感情の不安定化でいいか」
放課後。
「は! ここは! 冥界の底‥‥‥!?」
「保健室だよ。これからはちゃんと寝な、文国」
「へ‥‥‥?僕、なにかやらかしました‥‥‥?」
「とりあえず寝ろ」
「‥‥‥はい」
そして今日も誰かが保健室の扉をたたくのであった。
こんにちは!本日も、ご覧いただき、ありがとうございました!
保健室シリーズ、楽しいので、たまに書いていこうかと。
ちなみに、オルフェウスは妻を返してもらうために冥界にいったというギリシャ神話の中の詩人ですね。振り返るなと言われたのに振り返って、妻を取り戻すことに失敗し、生涯女性に近づかなかったことで、人々の反感を買い、死亡。
はい!ここまで読んでいただき、誠に有難うございました!!評価・感想・リアクションをいただければ、大気圏突っ切って喜びます!!よろしくお願いします!




