六話 男と男のぶつかり合い?
ここまで読んでくれている方ありがとうございます。
この話は予約投稿しているのでこれを書いたのは数週間前なんです。
果たしてこの「推しを愛して何が悪い」は好評なのか? 不評なのかがまだ全然分かっていません。
どうか良い方へ転がってくれたらなと思っています
男二人が体育館裏で睨み合う。
それは一人の女が揉め事の原因になっている。
一方は教室一のイケメン、剛田竜二ともう一方は天星ルアと昨日から付き合っている平均顔の時森拓真。
イケメンは拓真が天星ルアと付き合うのに脅しを使ったという。
その誤解を覆すために拓真は反論する。
「お前のはただの綺麗事。
それはお前がそうで合って欲しいただの願望。
俺は自分の努力でここまで達した。
お前が知らないだけの運命的な出会いをしたと思う。
俺は推しが愛おしい!」
それに対して竜二は勢いに押される。
「そうか、そうか。分かったから少し落ち着け。まぁとりあえずは許してやるよ」
なぜか許された拓真はどこか落ち着かない。
とりあえずは面倒事は避けられたのは良いけど、『許してやる』って言う言葉が引っかかる。
拓真からすると勝手に疑われて勝手に許された事になる。
そう思うとなんだかやるせない気持ちになる。
だが今、彼と揉めている時間は拓真にない。
天星ルアという最高の彼女を待たせているから。
急いで走って弁当を持って拓真は彼女の待つ屋上へと走る。
「遅い、私との待ち合わせで時間をかけたのこれで2回目よ」
「ごめん、ごめん」
天星ルアは頬っぺたをプクーっとさせ拓真に対して怒る。
「それで?」
「?」
「竜二とは何を話してたの?」
「男と男のぶつかり合い?」
「何よそれ、フフ」
天星ルアに笑われ拓真は少し照れる。
「今日はお昼持ってきたのね?」
「いや、いやこの前は強引に、、」
「フフ、拓真ってやっぱり面白い」
拓真は面白い事を言った気はしないが彼女の笑顔が見れるのであれば拓真は満足。
「今日のお弁当は白米に、ポテトサラダと昨日の夜ご飯の残りの豚肉炒めだよ。はい、アーン」
「アーン」
今回は拓真からやった『アーン』は天星ルアには好評だったらしく満面の笑みを浮かべる。
彼女にとってもこの時間というのは幸せなひと時である。
「そういや、たふぁふんフェンふょうふぁいファふれてファイファフォふぅね」
天星ルアはまださっきの豚肉炒めが口に残っているため何を言っているか分からない。
一度ゴクリと飲み込みまたもう一度言い直す。
「ンッン。そういや拓真くん勉強会忘れてないでしょうね?」
「あ、勉強会ね」
拓真は今さっきまでその事を忘れ今さっき思い出した。
「来るでしょ?」
「もちろん」
一つ返事で拓真は答える。
彼女と勉強しかも彼女の家でとなると断る要因が拓真には無い。
そんなこんなで食べさせ合いっこして過ごしていると午後の授業が始まる。
だが午後の授業は拓真にとって午前の授業よりも厳しい。
それはもちろん今まで寝て過ごしたので先生の言っている事が分からないのもあるが食べた後というのもあり消化している間拓真はさらに眠くなる。
そのため午後の授業で目を開けるのを保てた時間はたったの五分であった。
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