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推しを愛して何が悪い  作者: SHKA
第一章 推しは誰よりも可愛く誰よりも尊い
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四話 テストと住所の知らせ

We L.O.V.E O⭐︎S⭐︎H⭐︎I

 付き合い始めたクラスのマドンナ、天星ルアとどこにでも居そうななんの変哲もない少年、時森拓真は幸せな昼休みを過ごし昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。



 天星ルアと拓真は立ち上がり教室へ戻ろうと階段へアクセスする扉へと向かう。



 だがその扉から透けて見えるのはあぐらをかいて座る竹本。



 拓真はチッと舌打ちをすると『果たして本当に拓真は天星ルアと付き合っているのか』という名目の会議をしている竹本が居るのを知りあえて強めに扉を開ける。



 ゴンと扉が竹本の背中に当たり「イデェ」という竹本をよそに拓真と天星ルアは階段を降りる。


 席に着き授業が再開した。

 昼の事を思い出しながら拓真はまた寝てしまう。


キーンコーンカーンコーン


 チャイムが鳴るが拓真はまたしても起きない。

「拓真くん、起きて。」


 一日に二度、超可愛い彼女に起こしてもらう拓真を竹本達は羨ましそうに見る。



「ごめん、ごめん。今、何限目?」



 ずっと寝ていた拓真は時間の感覚を失いかけている。 


 それに対して天星ルアは呆れたように答える。



「もう下校時間、拓真君も帰る時間」

「あ、あぁそうか。ごめん、ありがとう」

「どう致しまして」


 少しご機嫌斜めな天星ルアに対して拓真は少し戸惑っている。


 そしてその様子を面白がっている輩もいる。


 それが竹本達だ。


「おぉ、おぉ! もしかしてカップル喧嘩か?」

「おぉ早速か」


 拓真はコイツらを一発殴りたいという衝動が駆け巡るがまずは目先の問題から取り組む。 


 天星ルアの機嫌直し。



「私の機嫌を取りたいのなら私と一緒に帰るともしかしたら機嫌が治るかもしれないよ」



 少し照れながらいう天星ルアはツンデレっぽくて拓真だけでならずそれを見ていた竹本達までもがズキューンと来た。



「じゃあルア、一緒に帰ろう」

「うん!」



 天星ルアは拓真の誘いに対し一気に機嫌を戻した。

拓真の腕にベタッとくっつく天星ルアを見て竹本達は羨ましそうにそして今回ばかりは他のクラスメイト達も興味を示す。



 特に女子達はそれに対して騒めく。



 天星ルアと拓真はラブラブに帰路を歩み始める。


「ねぇ、拓真くん。何で授業中あんなに寝てるの? もしかして家で寝ていないの?」


「い、いや別にそんな事は無いけど、なんだか授業になると眠くなるんだよね」


「フーン。まぁ授業中拓真くんが寝ているのは良いんだけどさ。そんなんで今度の期末テスト大丈夫なの?」


 拓真は天星ルアから香るフローラルなシャンプーの匂いを満喫しながら少し目を逸らして答える。


「い、いやー、どうだろう。てか期末テストいつだっけ?」



 天星ルアは驚きの顔を拓真に見せる。



「今度の期末テスト来週だよ」


「え?」

「え?」



 拓真と天星ルアは双方驚く。

一方はテストが間近だと知って、もう一方は拓真の無知さに驚いて。


「しょうがないな。明日うちで勉強会にしよう」


 それに対して拓真は動揺する。


「それってルアの家でってこと?」

「そうだよ。他にどこにある?」


 拓真は喜びに包まれた。

 天星ルアの家に行く。


 それすなわち推しの家に行くのと同じであるから。

 だが拓真は一つある事に気づく。


 いつの間にか自分の家の前に来てしまった事に。


「あぁここ俺の家だ。ありがとうねここまで送ってくれて」


 だがそこで天星ルアは驚く。


「え、ここ拓真くんの家だったの? 私の家ここなんだけど」


 天星ルアが自分の家だと言って指差した家はまさかの拓真の家の真横であった。


 というかお互い今まで隣に住んでいた事を知らなかったので尚驚きが隠せない。



「マジか、俺たちめっちゃ家近いじゃん」


「近いなんてものじゃない。だってうちと拓真の家の間30センチもないよ」


「そうだな。こんな偶然あるんだな」

「ね」


 二人はお互いの顔を見て固まる。


「じゃあ明日から一緒に登校できるね」


 天星ルアからの提案に「そうだね」と拓真は頷く。

二人はひとまず「またね」と言ってお互い自分の家へと入る。



 奇跡とはここまでも重なるものかと拓真は思う。


 この濃い一日はいつまでも拓真の記憶に残るだろう。

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