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こうなった。~創られた世界~  作者: 彼是(あれこれ)
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第三話

第三話 ミーナとの会話 後半


目の前でキラキラした顔で見る兎ちゃん


俺はどうしたらいい?


嘘を付く?

本当の事言う?


どっちも嫌だね。


「まあまあ。とりあえずみんな落ち着いてくれ。お腹も減っただろ?まずは村に向かわないか?」


「あ、そうですね。クロさん案内します!」


作戦通り。

嘘はよくないからね!

てか随分慣れたな、さっきまでの態度が嘘のようだな。


ミーナは軽くぴょんぴょん前を跳ねる。

それに仲間達が合流していく。

毛並み?や耳の形、茶色の入った斑ブチやグラデーションカラー等の様々な種類が出てくる。


(つか多いな!)


集まるに集まって既にミーナがどこに行ったかすらわからない。

声は全くせずぴょんぴょんとゆっくりと跳ねる。

津波に見えるな。


俺はゆっくりと歩く。

理由はこれだけいれば間違って踏んでしまう。

その間に心の中でスキルウィンドウと呟いてみたり実際にスキルウィンドウを出して何か出来ないか試した。


結果は心で思ってもスキルウィンドウが出てくる。


名前 黒須 黒夜

種族 人間

レベル 1

スキル 鑑定

呪文  無し

魔術  無し


もうね。意味不明ですね。

さっきはダメだったのに今回は出来る。マジで意味不明だな。

とりあえず鑑定を試す。


目の前を飛び跳ねる兎達に勝手に使うわけにはいかない。

後で許可を貰おう。

まずはその辺の木に使おう。


「《鑑定》」


名前  無し

種族  松 植物

レベル 1

スキル 無し

呪文  無し

魔術  無し


もう本当に意味不明。

何故《鑑定》でスキルウィンドウの画面みたいのが見えるんだ?もうこれ《鑑定》じゃないよな?


「クロさ~ん。もうすぐ着きま~す」


声は聞こえるが姿は見えず。

前の方から聞こえるだけ。


「お~う」


俺はもう一度《鑑定》してみる。

次はあっちの黄色い花に試す。

今度は声に出さずに念じてみる。


名前 リードフラワー 個人名 無し

特性 集中(小)

説明 魔力が高い場所に生息する花。薬草等に入れると集中力が少し増す。


(・・・なんとなくわかってきたぞ)


つまりこれは俺の体?が慣れてないのか?

時間が経つと開放されるのか?

使うたびにマシになるのかわからないが何度も試そう。


5分程歩くと開けた場所が見えてくる。


「クロさん!着きましたよ!」


森の一部がある程度開けていてそこに村があった。


村は木で作った柵で囲われていて、建物の素材は木造。

以外なのは建物のサイズだ。大きさは様々だった。

ラビットゴーレムのサイズの家や明らかに俺らサイズの家もあった。

木製の門の前には俺と同じぐらいの大きさのモノアイの6本足の緑色の魔物がいた。


(え?何あれ?魔物?)


「お帰りみんな。あの人が?」


「はい!クロさんです!」


先頭に立ったのはミーナだろう、白い何かがぴょんぴょんしているのが見える。


「クロさん!クロさん!こちらへ!」


こころ・・いや。止めておこう。


ゆっくりラビットゴーレム達を掻い潜って前へ行く。


木製の門前に来た俺をマジマジと見る緑の魔物。

赤いモノアイが俺を見つめる。


(めっちゃこえぇぇぇ)


はっきり言ってミーナは俺よりコイツを怖がるべき。

ほら、足が軽く揺れてるよ?


「確かに・・はじめまして。私の名前はシュバルツ エアプランツ ウッドゴーレムよろしく」


「これはどうも。黒須 黒夜です。よろしくおねがいします」


この魔物、いや・・シュバルツさんはウッドゴーレムなのか・・・

いやいや!

ラビットゴーレムは!?


ミーナを見る。


「?」


首を傾げてかわいい。

材質はわからんが柔らかそうだし毛並み?様な物も見える。



ウッドゴーレムは・・


「?」


ウッドゴーレムを見ると赤いモノアイが動き俺と目が合う。

こっちは怖い。材質は蔦の様な植物が絡み合って出来ているみたいだ。


「どうしたんだ?」


「ゴーレムでもこんなにちがうんですね」


「?そらそうだよ私はウッドゴーレムだし、彼女はラビットゴーレムだ」


「あ、はい。」


つまりゴーレムでも全く違う種族なのね。


「クロさん!ここが私達の村 リットベル・・・・・ です!」


「「「「ようこそ!」」」」

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