綺麗な薔薇です!…でも、綺麗な花には棘があるものですね
お久しぶりです。のんびり亀にも程がありますが、よろしくお願いします。
フラフラとその場を離れる私。
こんな機会はめったにないだろうということで探索してみることにした。屋根のついた細道をフラフラと歩いていくと広くて綺麗な庭にでた。
『わぁ!!きれい!!白薔薇だ!』
一面に広がる白薔薇の庭。華やかなだけではなくどこか清楚に感じる庭はさすが王城といった堂々たる佇まいだ。
『やっぱり探検してよかったな、めっちゃきれい…』
私はゆっくりと庭の中に足を進めてみた。しばらく景色を楽しみながら歩いている生垣の裏に人の入れるスペースを見つけた。
花を興味津々に覗き込んだり目の前まで近づいて眺めていたから気づいたものの、そうじゃなければ気づかなかっただろうバラの生垣の奥にあるスペース。そこは、人が二人ほど寝転がれるほどのスペースがあいていた。
『何このスペース!なんか秘密基地みたいでワクワクするんだけど…!』
私は嬉々としてそのスペースに入り寝転がる。
『わぁー!お花に囲まれてる!めっちゃきれいじゃん!』
瑞々しい緑の葉に真っ白な薔薇が二つ三つ重なりながら咲いているそこ光景は美しいの一言だった。
『こんな綺麗な景色、なかなか見れないね…』
私はゆっくりそれを眺めてから目を閉じる。
風が気持ちいい…囲いになってるから強い日差しもこないし、薔薇のいい香りがするし、なんか幸せ〜
チャキッ
ん?なんか耳元で金属音が
パチッ『…!!!』
目を開けるとそこには厳しい眼差しで私を見ながら首元へと剣を伸ばす騎士団長さんの姿が
『え!?え!?何なんでなんなのこと状きy「だまれ、聞かれたことにはいかいいえで答えろ」ハイ。』
脅されてるよ〜怖いよー何なんだよー私はただの幽霊ですー
…って、そうじゃん私幽霊じゃんなんでこの人見えるの?てか、剣に意味あるのかな?すり抜けるんじゃね?
…試してみようかなぁ…
「…!…ぃ!おい!聞いているのか!」
『はい!!聴いていませんでしたすみません!!!』
「あ、バカ!って、な!?!?」
思わず飛び起きてしまった…で、でもまぁすり抜けたから傷なんてないし、結果オーライ!!
…これ、もし剣きくなら怪我どころじゃなく死んでたんじゃ…
私は馬鹿なのかな…
「なぜ、剣がすり抜ける…?お前はいったい…」
『えーと、幽霊、ですから?』
「ゆうれい…?ゆうれい…幽霊!?!?」
わー、いい反応だねぇ。
はー、なんて説明するべきかなぁ。でもまぁ
綺麗な薔薇園には警戒心MAXの隊長さんというトゲがありましたとさ。
…これから、大変そう…