幽霊になりました〜テンプレらしく助けられました〜
探索しているうちに夜になってましたが、わー月が綺麗だなー(遠い目)
月って二つあるものなんですねー、しかも色違いですよー白と青!!青は空の黒色に溶けちゃって見にくいなぁー!……空元気虚しくなってきた。神様、私なんかしましたかねー?
さて、探索してわかったことをここで語りましょうか。一人で脳内会話は寂しい?ホットケ
どーせ誰にも見えないんですからいーんですよーっだ!!!!
っと、そう、見えないみたいです。私のこと。まだ人とは会ってないのでなんとも言えませんが、動物(?)ここでは魔物と呼ぶべき、でしょうか?まぁ、魔物は全然襲ってきません。目の前で手を振っても反応なし。触っても通り抜けました。触ろうと集中すれば触れるみたいですけど。メッチャびっくりして警戒してました。なんかごめんね狼くん。
あと、お腹は減りませんし眠くもなりません。この体はこれら必要としないんでしょうかね?
まだはっきりと断言出来るほど時間はたってませんが、果物とかを見ても食べたいなぁとは思いません。口に入れて食べることは出来ましたが、満たされた感じもしませんでした。(魔物が食べてたので食べられると判断しました。)
疲れも全然ありません。ですのでこのまま夜も探索続けてみようと思いますね。
〜10時間経過〜
みなさんおはようございマース
おそらく朝ですね、日が登ってきましたー。これは地球と変化なしです。
…結局1度も眠くならなかったんですけど(-ω-;)
お腹も減らなかったし疲れもしてないです。万能ですねこの体…
一晩中歩き続けた結果ですが、森の奥に入っていってるのか出てきているのかはわかりませんが、メッチャ広いと思います。終わりが見えませんからね。景色が変わりません。
終わりが見えないって嫌ですねー、まぁ今のところ死ぬ方法がないんですから、べつにいいんですけど。
これからどうしましょうか、メッチャ歩いてるんだけどなぁ
ガサ……キン……ザザッ………
ん?なんでしょう、音がしますね。
なにかあるんでしょうか?おそらく私のこと見えないでしょうし、いってみ「ガーナ!!!こっ………………はや……!」
!!!これは、人の声!?なんか叫んでますね!
急いでいってみましょう!!
向かった先には物語に語られる騎士のような格好をした(本当に騎士なのかも)男が3人と後ろには兄妹だろう小さな男の子と女の子がいた。女の子の腕からは血が流れ男の子はそんな女の子を守ろうと前に立ちふさがっている。
騎士達(?)は私が昨日見た額に石のある狼の群れと戦っていた。
数は数10匹近くもいてすごく強いひとがひとりいるが、子供を守りながらこの数は辛いのか、小さな傷を沢山おっていた。
これは…ピンチじゃない?
ハラハラしながら見守っていると女の子の背後からまた別の狼が!
騎士や男の子ですら気づいてない!危ない!
『止まって!やめて!!』
とっさに声とともに飛び出して前に出たけど突っ込んでくる…!!!
ぎゅっと強く目を閉じて…って、やばい!私って触れないじゃん!ってことは女の子が!!!
バッと目を開けると…?なんか、視界が下に…
手を見るとそこには白銀の肉球付きの手が。
…え?もしかして憑依できちゃった感じ?やだ本気で幽霊じゃん!私!
ってそんなのはいいや!それよりこの子達守らなきゃ!
私は周りを見渡すとまた1匹こっちに近づいてきてる
「くるな!!ガーナに手は出させないぞ!!」
男の子が威勢よく叫び、震える手を大きく伸ばして女の子をかばってる。
いいね、いい男だよ。将来楽しみ。だから、私に任せなさいな。
『ウォォウ!!!』
私は一吠えしながら男の子に飛びかかろうとしていた狼の首元に噛み付いて首を噛みちぎった。
「え?なんで…」
男の子達は呆然と私を見てる。
大丈夫、怖くないよー
私は味方だと示すために男の子に近づき首を下げた。
そして、男の子達を守るように周りを警戒する。
「隊長、あれ…」
騎士(?)さんもこっちに気づいて驚いてるみたい。でも、
『ウォォル!(よそ見するな!そっち!!)』
私は吠えながらそのこっちを見ていた騎士に飛びかかろうとしていたやつに体当たり!
「あ!」
騎士は気づいたみたいで私がよろめかせたやつにトドメを指した。
いい感じ!!よし、戻ろ!
「そのウォルフはこちらの味方らしいな。王子達の護衛はそのウォルフにまかせる!お前達、ほかのヤツらをやれ!」
隊長さん?が号令をかけると騎士たちはよりいっそう敵を葬りだした。
任せて任せて!私が守るから!
そうして、数10匹以上いたウォルフ(と、いうのか?)は私以外全てが倒された。