表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の雪  作者: sakura
~高校生活~
5/28

05.秘密の会話~君との時間~

-翌日-


「あ、ヤベ!!」


SHRが終わったら、突然、直輝が言った。


『直輝?どうしたの?』


「あ、いや。 ま、いっか」


『???』


「すぐに分かるって」


疑問いっぱいの状態で一時間目は始まった。

今日の一限は、数学。

数学は得意な方なので、テキトーに聞いとけば、終わる。

まぁ、教科書くらいは開いて、話を聞こうと思ったら…

直輝がさっと教科書を奪った。


『ちょ、直輝?何やってんの?』


「俺、教科書、忘れたから、見せて?」


と、さらっと答えが返ってきた。


『あぁ、そういう事ね。さっき、忘れたのに気づいたんだね?』


「大正解」


呑気だなー、こいつ。

てか、私の教科書、奪うなよ!


「あれ?ゆき、ノート書かないの?」


『あ、うん』


「書かなくても分かるって?(笑)」


『そーだけど?』


「………そう。」


私の返事が、意外だったらしい。

だけど、直輝のノートも真っ白だ。

そこで、私は良い事を思い付いた!!


〝ノート使わないんだったら、これで話さない?″


ノートの隅に書く。直輝に見せると、


‴いいけど それで頭、良いとか正直ありえない(笑)‴


〝うるさいなー。直輝も同じじゃん″


‴まぁ、そうだな‴


私たち以外の誰にも聞こえない

秘密の会話がはじまった。



〝そういえば、直輝と小中高と一緒だね?″


‴あぁ、そうだな。だけど、隣の席っていうのは‴


〝初めてだよ″


‴だよなー‴


こんなどうでもいいような会話をしていると、

一限目は終わりそうだった。


‴教科書、ありがと‴


〝使ってもないし、見てもないけどねw″


‴確かにwww‴


「じゃあ、今日はここまで!」


先生の声で号令が掛かる。

一限目、終了!!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ