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始まりの町には東西南北四つのフィールドに繋がる門ががある。
北は山に西は草原に南は砂漠に東は森になっている。北には攻防力の高いがHPの低いモンスターが、西には初心者のためのモンスターが、南には属性攻撃を持つモンスターが、しかし東にいるのは動物ばかりであまりうまみはない。
そして、今から俺達が行こうとしているのは西にある通称〈初心者の草原〉である。ショウやスプリはβテスターだから北の森でも問題ないが初心者の俺がいるので西に行くようだ。出てくるモンスターが強さは南>北>=西>>>東となっている。
草原に入ると町と同じように人が多かった。
「多いな。本当に狩りができるのか?」
「ここは無理ですね。モンスターの出現の多いけどこの人数じゃ・・・」
「それじゃあ、私のとっておきの場所に行きましょう。奥のほうだけど私とショウがいれば大丈夫でしょう」
「そうですね。少し危険ですけど、大丈夫でしょう。行きましょうか」
歩いて行くとそこには大きな木が一本だけ立っている場所にきた。
「この木は近くにいるとHPとMPを少しずつ回復していくんですよ」
「その代わり、モンスターの出現数も多かったりするんだけど」
「そうか、わかった。俺もできる限りのことをするよ」
戦闘を始めてかなりの時間がたった。俺達のレベルは4になっていた。
「二人とももうアイテム持てなくなるんじゃない?」
「そうですね。最初のアイテム収納鞄ですからあまりはいりませんからね」
「私ももういっぱい。一度町に帰りましょう」
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町に帰ってきた俺たちは雑貨屋でいらないアイテムを売り、食材で料理をすることになった。初心者料理セットを買った俺は持ってる食材でできる限り豪華な食事にしようと、ステーキにスープを作った。
〈猪熊のステーキ〉食後2時間筋力値UP
〈スライムと薬草のスープ〉食後2時間MP自動回復(小)
「何んですかこの効果は?」
「もしかして、正式版からの修正かしら」
「なにいってるんだ?」
「えっとどすね。βテストの時に料理スキルにこのような効果がなかったんですよ」
「そうなのか。まあいいじゃないか。ささっと食おうぜ」
「そんな簡単に言わないの。こんな効果があるんじゃ料理スキル持ちは大変になるわよ。あんた露天やりなさい。そしたら金稼げるわよ。資金なら貸してあげる食材も私たちがとってくるから今から始めなさい」
なぜか、強制的に始まった露天。スプリとショウがβテストの知り合いに声をかけ、その知り合いがまた声をかけと人がどんどん増えていき、俺がログアウトするころにはレベルは料理を始める前の二倍の8になっていた。来てくれた人の中には
「ギルドに入ってくれや」
「専属料理人になってくれ」
などあっただすべて断ってフリーでやっていくといった。そのかわりできる限り料理をすることになった。所持金も増えて、料理を食べに来てくれた人の中に幼馴染の西プレイヤー名〈サイ〉がいたのでフレンド登録もした。
1日目終了
次回は、少々時間が飛びます・・・・・・投稿がじゃありませんよ(たぶん)
13.01.31 文章修正




