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やってしまった。 駄文ですがよろしくお願いします
「兄さんも一緒にPWOやりませんか?」
夏休みに入ったばかりに、俺は洗い物をしていると弟からそう言われた。
俺の名前は三木彼方。今年県内の高校に入学した高校一年生だ。弟は三木正人二つ年の離れた中学二年生だ。両親は海外を飛び回りバリバリに仕事をしている。かえてくるのは半年に一・二回だ。大学生になる姉もいるが、他県にある大学のため一人家を出ている。話は戻る。
「それはなんだ?」
「え!!ゲームですよゲーム。ゴールデンウィークに僕がやっていたでしょう。今注目のVRMMOですよ【Parallel World Online】通称PWO」
VRゲームは3年前に発売され、発売当初は値段が高額で機種も大きく重度のゲーマーぐらいしか買わなかった。しかし最近では、値段もTVゲームの本体ぐらいになり、機種もバイクのヘルメット程の大きさになった。
「確かに、ゴールデンウィークなのに部屋にこもっていたな。ゲームしてたのか」
「抽選で当たってβテストをしていたんですよ。そのPWOがもうすぐ正式版が発売されるんですよ。それで、一緒にやりましょうよ」
「やってもいいが家事もあるし、ソロでやっていくだろうからそれでもいいなら・・・ってそもそも、注目があるんならそのソフト手に入るのか?」
「無問題。僕の分はβテスター配布があるし、兄さんの分はちゃんと予約しといたから」
「もともとやらすつもりだったのか」
「もちろん!兄さんはなんだかんだ言ってやると思ったんだ。姉さんと西さんもβテストにいたから会えると思うよ」
「そうか、姉さんもゴールデンウィーク帰ってこなかったし。西も遊べなかったな、そう言えば。」
西とは、西光輝小学校からの幼馴染だ。
「姉さんにも、兄さんをやらすようにいわれてたんだ」
そんなことを言って正人は自分の部屋にもどっていった。