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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

ちきラジっ!~RC同好会でやり直す私の女子高生活【人生挫折した少女が笑顔を取り戻す話】

夕闇と月光のあいだに (17話アフターif【原作者スピンオフ】ちきラジっ!RC同好会でやり直す私の女子高生活)

作者: PGNR
掲載日:2026/07/20

あくまでも【IF】ですので本編と同じ世界線というわけでは、必ずしも有り得ないとも言い切れずその辺りはまあ稀によくある謎ということにしておいて楽しんでいただければ的な話です


本編は以下になります

https://ncode.syosetu.com/n1444mm/

ちきラジっ!~RC同好会でやり直す私の女子高生活【人生挫折した少女が笑顔を取り戻す話】


この本編全19話執筆完了済み、現在18時に一話ずつアップ中作品の、17話アフターifになります。本編内容のネタバレはほとんど無い、はずです。

R15推奨となっておりますのでお気を付けくださいませ

「あっっっ宮崎先輩、そ、それじゃ私はお先にし、失礼しますね!!!」


そう慌てながら関谷さんは部室棟の廊下を一目散に駆けて行った。それにしても本当に走るの速いなあの子…全力で走ったらわたしよりも速そう…


夕焼けの紅い光が、窓からかなり傾いて射し込み廊下全体を染めていた。


そしてわたしは部室の扉を

呼吸を整え、意を決して ―――




「あ~あぁ〜今日はもったいなかったかな〜」


部室は電灯が消されており、廊下同様に窓から入った光で赤黒いような色をしていた。

あの人が、椅子に深くもたれかかりながら両脚を机の上に挙げた格好で、キイキイと鳴らしている。いつものように


「あのときのヒロちゃん、顔真っ赤にして、プルプル震えててwかーわいかったんだよ〜?」

クスクス笑いながら、あの人は本当に嬉しそうに話し続けている…


「流石のわたしも、あーこれは、据え膳は頂かなきゃ、ヒロちゃんにも失礼かな?って思ったんだけど〜誰かさんの邪魔のせいで、本当に勿体な…」


わたしは聞き続けるのが苦しくなりツカツカと歩み寄り、そして ―――


ガタンっ!


後ろから、椅子に座っている彼女の両肩を掴み下に押し付けるように、逃さないように押し竦めた。その伸ばした自分の手が少し小刻みに震えているぐらいに力が入ってしまっているのを感じる。


わたしはそんな格好で上から見下ろすが ―――

それでもこの人はこちらを一顧だにしない…それが余計にわたしを逆立てさせる


「どうして…あなたはいつもいつもそうやって…」

自分の声じゃないみたいに、か細く震えてしまう。どうしてこんなに心がざわめくのか。整えたはずの呼吸はもうどうなっているのか自分でも分からない


「え〜〜?なに〜〜?怒っちゃってるの〜?」

こっちは見ないまま、頭をわたしの腕にゆっくり撫でつけるように左右させる ――― サラサラした髪の感触がわたしの腕をよろこばせようとするかのように


「どうして…あなたはそうやって、いつもわたしを苛立だたせて…どうして…」

声の震えがどうしても止められない。彼女の肩を握っている手にぎゅっと力が入る。


「…え~~?…本当は、わかってるくせに〜〜〜」

下からあの人の手が、ユックリと蛇のようにスルリと私の腕を伝い上がり、そして顎に触れる ―――


いつもそうだ、この人はそうやって…本当は私の方なんて見てもいない。


わたしの右耳まで鎌首をもたげたかのようなその手が、わたしのアタマを引き寄せようと、丸のみにしようかとするように乱雑に鷲掴みする。

その冷ややかにさらさらした指で ――― いや違う、わたしだけが熱を帯びて、汗ばんでいるのだ。

そう気付く刹那だけ、立ち去ってしまいたい、胸がえぐられる感情が押し寄せる。


でも、それでもわたしは、そこから離れることもできないのだ。

そんな諦めのような、安心のような想いで

いつものようにそのまま身を委ね………




――――――

――――――


すっかり日が暮れて暗くなった廊下を、人影がひとり静かに走り去り、そして数分後ゆっくりともうひとり歩き去ってから更にもう5分立ってから


完全に静かになった部室にわたしは忍び入る。


ほかに動くものもない静謐な室内 ――― だがわたしの心を焦げ付かせるかのような、嫌悪感を抱く、酷く甘い匂いがわずかに残っている。


ココロをシャットアウトして、自分の机に近寄る。

ラジコンの車載動画撮影用小型ウエアラブルカメラ。赤いランプ部はアルミテープを貼り付けて光が見えないようにしている。電源を落とし、マイクロsdカードを ―――


無い!!!?

まさかそんな…



「ふーちゃんの探し物はナンデスカーーー?」


不意に後から声をかけられた。ちっ、このわたしがヤラれたのか。

まだだ!まだ終わらんよ!コンマ5秒ですぐ気を取り直して立ち上がり、

彼女が見せつけるかのように指に持ってヒラヒラさせているsdカードをバシッと奪い取った。


顔だけニッコリと笑って見せながら

「じゃあ、わたしは先に帰るね」

何でも無かったように立ち去ろうと ―――


「ねえ、ふーちゃんはそうやって〜〜本当に、いつも、見てるだけでいいの〜〜?」


そうやって、ココロを撫でつけてくる…

わたしは、


わたしはそれでいいのだ。見ているだけ、見守っていることがわたしの ―――


「本当に、ほんっとーに、それで満足なの〜〜?」


ギリッ


第二大臼歯から悲鳴を上げながら、わたしはそのまま部室から立ち去った…



――――――

――――――


足音が逃げていくようにだんだん小さくなり

そして部室にひとりだけが残った


「ざーんねーんだな〜〜〜」


愉悦のような、寂しさのような、笑みを浮かべながら少女はプーラプラと手を振りながら部室から今度こそ本当に立ち去っていった。


――― 月の白い明かりだけが部室にのこっていた


このあとの、さらに番外編後日談にあたるアフターアフター短編、


夕闇のあと迎えるいつも通りの朝【17話アフターifのさらにアフター番外編(笑)ちきラジっ!RC同好会でやり直す私の女子高生活】


を8/2の18:00に公開します。もしよろしければご閲覧くださいませ~

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