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新しい日々

便利屋ドリューの一室。


モロの部屋に、一筋の光が差し込み、その光がモロの顔を照らした。


「うっ。はぁー」


大きなあくびと共に、危険な魔術、”骸骨操術”と呼ばれる魔術を使う少年、モロが目を覚ます。


コンッコンッ—


「—モロ、ちょっといいかな。」


ガシャッ—


モロは素早く起き上がり、ゆっくりと扉を開けた。


「おはようモロ。よく眠れたかい?」


「おはようございます!ドリューさん。はい!自分でも驚くくらいぐっすり。」


疲れもあり、熟睡することができたモロ。


「そうか。早速で悪いが…君に伝えなければいけないことがある。」


「伝えたいこと…ですか?」


「骸骨と一緒に着いてきてくれ…」


——


カクッ―


カクッ―


ドリューとモロの後を追う骸骨。


そこは、ドリューの仕事部屋であり、様々な本や書類が綺麗に整理されている。


ドリューはその椅子に腰を下ろした。


「…モロ。僕の店は便利屋と書いているが…専門は魔術犯罪なんだ。」


魔術犯罪…


「僕の店は、結構実績があってね…依頼料を高めに設定している。その分、危険な依頼も多いんだ…」


「それに対処する為…君には魔術を使ってもらう必要がある。」


「その魔術は強力だが…色々制約がある。一番の制約は……」


「見つかっちゃダメなこと…ですよね?」


「その通り。だから、これを用意した――」


そういうと、引き出しの中から何かを取り出す。


「その骸骨には、これを着させるといい。」


そこに置かれたのは、上下のスーツ、シルクハット、白い手袋、革の靴。


そして、白い顔の人の仮面、その目に小さな穴が空いている。


「か、かっこいい!」


子供のモロにとって、スーツというだけで、かっこいいものに写っていた。


「これを着る前に、君がどれくらいその骸骨を操れるのかを見てみたい。

 そこでだモロ、君にちょっとお願いがある。」


——


(ま、まさか、こんなことをするなんて…)


(これは一体、どういう状況なんだ?)


骸骨にナース服を着用させて、エヴァの看病をするように言われたモロ。


意味のわからないそのお願いを、一度は断ろうと思ったが、ドリューのことだから、裏があるのだろうと思い、実行に移している。


その様子を扉の前で見守るドリュー。


「あいつもなかなかの変わり者でしょ?」


ナース服姿の骸骨に、看病されるエヴァを見て、その発言を思い出した。


「ほう。日常的な動作は問題ないみたいだね…」


エヴァの頭に置いていたタオルを絞る姿を見て、そう呟く。


思えば骸骨を操るのは、バラバラにしたり、走ったりなどで、

服を着たり、タオルを絞るなどの動きをしたのは、これが初めてだ。


「け…結構コツがいるなぁ…」


特に、絞る動作が難しく、握るまでの動作はスムーズにできるが、

絞るに移行しようとすると、途端に難しくなる。



魔術犯罪……昨日の魔術決闘を思い出す。


(僕にも、あれくらい…使いこなせるのかな?)

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