美少女とテスト
夏樹と真白が一緒に暮らし始めて1ヶ月が経過した。
今の時間は1日の授業が終わり教室に居残り3人で駄弁っていた。
「夏樹、そろそろあの時期だな。」
康太が真剣な顔をしている。
「あの時期?」
今は7月上旬なんかあっただろうか
「もしかして康太君はテストのことを言ってるんじゃないかな?」悠がもしかしたらと言った。
「そう!それ!テストだよ!」
康太が頭を抱えながら叫んだ。
「何だそんなことか、大して心配するものじゃないでしょ」
事実俺はそこまで心配はしていなかった。
「僕もぼちぼち平均点以上取れたら満足だからそこまで気合を入れて勉強するつもりはないね。」
悠もあまり心配はしていない様子だ。
「2人は別にいいよ!?悠はそこまで心配してなさそうだし、夏樹は元から頭いいじゃん!」
まあ確かに俺は毎日授業をちゃんと聞いているし自主学習も行っている。
「なに、康太君はテストが心配なの?」
「確かに康太は授業中毎回と言っていいほど寝てるよな」
「そうなんだよ!毎回今回こそは寝ないぞ!って意気込んで授業に臨むんだけどなぜか寝ちゃうんだよ!」
(もうそこまで来たらなんか睡眠障害でも抱えてるんじゃないのか?)夏樹はそんな事を考えていた。
「そこで2人にお願いがあるんだけど、僕の勉強に付き合って下さい!」
「俺は別にいいけど悠はどうする?」
「僕もいいよ放課後暇だしね。」
悠も問題ないらしい。
「だそうだ、勉強会はいつやるんだ?」
「うーん、テストは2週間後でしょ?じゃあ来週から!」
そんなので間に合うのだろうか
「わかった、じゃあ来週からやろうか」
本人が言うならまぁいいか。
「質問なんだけど、どこで勉強会はやるの?」
確かにその通りだ。
「うーん何も考えてなかったな〜」
「嘘でしょ…」
唖然としてしまった。彼の中の計画性はどこに行ったのだろうか…
「僕の家は難しいかな、親が厳しいんだよね。」
悠の家は駄目か。
「俺の家は大丈夫だよ!悠と夏樹が来たら親も喜ぶと思う!」
「じゃあ康太の家でいいか」
「夏樹の家はどうなの?」
康太が聞いてきた。
「え、俺の家?」
てっきり康太の家で決まったのかと思っていた。
「確か夏樹は一人暮らしだったよね?」
悠も追い打ちをかけてきた。
俺の家は真白が居るから出来れば避けたいところではある。
ここ1ヶ月誰にもバレずに過ごしているのでここでバレるのは避けたい。
「俺夏樹の家行ってみたいなー!」
うーん…困った。ここまで言われたら断りづらいな。
「わかった、俺の家も良いぞ」
仕方ない、その日は真白に都合をつけてもらおう。
「その代わり事前に日程を教えてくれ。」
「やったー!任せて!」
その日は3人で勉強会のことなどを話しながら下校した。
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