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美少女と友達

「ただいま」

夏樹は悠や康太と途中まで一緒に下校し家に着いた。

「おかえりなさい!」

家の中から結上がエプロン姿で歩いてきた。

「帰るの随分と早いな」俺たちが遅いのかもしれないがそれでも早い。

「私は予定がなかったらすぐ帰る人なんです。それにですよ、家の場所が変わったなんて皆にバレたら和泉さんが迷惑すると思ったのでバレないようにこっそりと帰ってきました。」

そこまで気を使わなくてもいいのだが…

「一緒に帰る友達はいないのか?」

ふと気になった。

「私は元々一人で帰ってましたし、友達と呼べる人がいるのかもわかりません。」

余計なことを聞いてしまったかもしれない。

「そ、そうだ玄関での立ち話も何だから上がっちゃおう」

「そうですね、早く着替えてきて下さい」

そそくさと自分の部屋へ入った。

今思えばあの質問はミスったかもしれない。

元々結上が誰かと仲良くしているのを見かけたことがない、というか全員と平等に接している。好きな人嫌いな人も居なさそうだ。

「友達か」

一人で呟いた。


夏樹は着替えてリビングに戻った。

「あっ和泉さん戻ってきて早々何なんですがお買い物に行きましょう。」

お、お買い物?

「どこに何を買いに行くんだ?」

「そりゃもちろんスーパーに食材をですよ。さっき冷蔵庫を開けて何かないかなーって覗いたんですが案の定何も無くて…」

あぁなるほど、確かにそれはそうだ。

俺自身碌な買い物はしないし先日スーパーに行った時はその日の分と次の日位しか買ってないからな。

「わかった俺が行ってくるよ。」

買い物なら俺一人で行って適当に済ませてこよう。

「ほんとに一人でいけますか?」

結上が心配そうにこっちを見てくるが

「あぁ問題ない」

一抹の不安もない、はじめてのおつかいじゃあるまい高校生が買い物すら出来なくてどうするよ!

「えっとじゃあ何買うか分かりますか?」

ん…?何を買うか?

「えっと、適当にカップラーメンとかお菓子とか?」

まあいつも通りだ、これでいつも間に合っているからな。

しかし、なぜか結上が絶望的な表情を浮かべている。

「どうしたんだそんな顔して」

「えっと…今まで何を食べて生きてきたんですか?」

「まあカップラーメンだな」

自炊をしてない時点で察して欲しい

「良く生きてられましたね…ちょっと驚きです。」

その表情はちょっと驚きではなくドン引きの間違いでは?

「やっぱり和泉さん一人に任せたら大変なことになるので私も行きますよ。」

「わ、わかった…」

流石に一緒に来てもらうしかない。

「じゃあ行きましょうか」

結上が玄関へと向かった。

「何してるんですか?早く行きますよ夜ご飯が遅れます。」

えっまさかこの人2人で一緒に行く気なの!?

「2人で一緒行くのか?」

結上は何言ってるんだろうみたいな顔をしながら「はい、それ以外ありますか?」と言った。

「散々気をつけていて更に今日の下校でもバレないようにしたって言ってたのにまさか自分からバレに行くの!?」

あまりにも衝撃だった。

「私は別にバレても構いませんし、学校とプライベートは別じゃないですか」

「プライベートで一緒にいるほうがまずいと思うんですが…」

「なんでですか?」

「いや、男女が一緒にいると邪な考えを持つ人が居るんだよ。」

「わかりました…」

やっと別々に行く気になったのか!

「変装します!」

駄目だった。

それから結上は自分の部屋に入ったかと思えばどこから取り出したのかサングラスとマスクをつけていた。

「これでバレませんね」

マスクで声がくぐもっている。

「あー、そうだな行くか。」

説得は諦めたので2人でスーパーに行くことにした。







そういえば2人の容姿について言及してませんでしたね…

これと言った機会がなくてですね…

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