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美少女のご飯

「おじゃましまーす!」

「おじゃまします」

正午の少し前康太と悠が家に遊びに来た。

「いらっしゃい」

夏樹は玄関まで迎えに行った。

「夏樹ー!久しぶりー!」

康太が夏樹に抱きつこうとしていたので手で制した。

「久しぶりって言っても1週間も経ってないぞ」

「そんな薄情なこと言わないでよー!」

事実を言っただけなのだが…

「ほら、康太君は寂しがりだからね仕方ないよ」

悠の言葉を受けて康太はドヤ顔をしていた。

一体どこにドヤ顔できる場所があったのだろうか…

「まあ兎に角靴を脱いで入りなよ」

2人が来てからずっと玄関で立ち話をしていた。

「やったー!」

ルンルンで康太が中に入っていった。

先に康太が一人で行ってしまったので悠と2人でリビングまで向かった。

「夏樹君は相変わらず高校生で一人暮らしとは思えないところに住んでるよね。」

夏樹が今住んでいる家は両親が借りてくれたマンションの一室だ。

「親には感謝してるよ」

「夏樹君はとっても愛されてるんだね」

そんな話をしていたらリビングに着いた。

リビングでは康太が我が物顔でソファにゴロゴロして、真白はそれを唖然としながら見つめていた。

「康太ここはお前の家じゃないぞ…」

ムクッと康太が起き上がった。

「ごめんごめん、前に来たときからこのソファ寝心地良さそうだな〜って思っててつい…」

そんな康太を見て真白はクスクス笑っていた。

「確かに夏樹くんはそのソファで寝ること多いですよ」

「いやいや、好き好んで寝てるわけじゃないぞ?家での生活の中心がそのソファであり、ソファに座りながら小説を読んだりした時に寝落ちしてしまったりするだけだ。」

する必要がないかもしれないが何故か弁明してしまう。

「こんなこと言ってますけど夏樹くんはよく昼寝をするんですよ、特に土日のお昼ご飯を食べたあととかにですね。」

真白はなんてことをカミングアウトしてくれたんだ。

「へー!夏樹ってお昼寝したりするんだ!」

「少し以外だね」

この3人の俺の睡眠への執着は本当に何なんだ…


これ以上は面倒臭いので話を変えることにした。

「皆今日なんで来たのか忘れてないか?」

「何言ってるの夏樹!覚えてるよー!」

「今日は康太君が結上さんの手料理を食べたいって言ったから今日来させてもらったんだよね。」

「その通り!」

康太は何故またドヤ顔を決めているのか。

「そうでした、すっかり忘れてしまっていました…」

まさかのしっかりものの真白が忘れていた。

もしかしたらあの話で動揺していたのかもしれない。

「もうお昼ですね、今から作りますので少々お待ちを」

「やったー!」

「夏樹くんは私のお手伝いをしてください。お二人はお客さんなのでゆっくりしていてください。」

「俺は何もできないぞ!?」

「何もできない事はないですよ?ウダウダ言ってないで手伝ってください。」

「はい...」

真白が最近感情を表に出してくれる様になってきた。

「夏樹ーこれやってもいい?」

康太の指の先には最新ゲーム機があった。

「好きに使ってくれていいぞ。」

「やった!悠なにして遊ぶ?」

「これやろうよ」

悠の手には格闘ゲームがあった。


夏樹と真白で今日のお昼ご飯を作っていた。

「夏樹くん包丁を持つ時は猫の手ですよ」

「テフロン加工のフライパンに熱いうちに水をかけないでください!」

等色々なことで注意されてしまった。

今まで碌に料理をやっていない弊害が出てしまった。

二人で料理を作っている横で悠と康太は楽しそうにゲームをしていた。

しかし、よく聞いてみると康太が悲鳴に近い声をあげていて、悠が不適な笑みを浮かべていた。

「待って待って!そのコンボは聞いてないって!」

「そんなことは関係ないよ。ほい!」

「あーーーー!」

(悠ってゲーム強かったんだ...)

夏樹も腕にそれなりに自信があるので後で一緒にやろうか考えていた。


「二人ともできたぞー」

夏樹はリビングに置いてあるテーブルにお昼ご飯を置いたが、いつも二人で食べているので椅子は二人分しかない。

なので夏樹はソファの前に置いてあるローテーブルで食べることにした。

「私もこっちで食べますね」

真白は夏樹と一緒に食べるようだ。

康太と悠の二人はテーブルでご飯を食べることにした。

「「いただきます」」

今日の献立は冷やし中華だった。

冷蔵庫に「冷やし中華始めました」の張り紙がされていたがそういうことだったのか。

「美味しいー!」

康太が美味しそうに食べていてとても嬉しい。

「そうだろそうだろ」

そう言ってうんうん頷いていると真白が

「夏樹くんがやったのはきゅうりとトマト切っただけじゃないですか」

と暴露してしまった。

「でもほら俺の愛情が入ってるし真白が作ったから美味しいのは当たり前なんだよ。」

「夏樹の愛情はいらないかなー」

だいぶひどいことを言われた気がした。

「出禁にするぞ」

「嘘です嘘ですごめんなさい夏樹ー!許してー!」

「仕方ないな」

そんなやりとりをしながら4人の楽しいお昼ご飯は終わった。


「あーーーー!」

「まだまだだねもっと腕を磨いてから僕にもう一度挑んでくるといい」

夏樹も悠に完全敗北したのだった。

読んでいただきありがとうございます!

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