美少女とフレンチトースト
夏樹は7時過ぎに目が覚めた。
珍しく真白よりも早く起きた、隣で真白がスヤスヤと寝息をたてている。
「俺も慣れたものだな。」
少し前までは真白と一緒に寝ることの罪悪感や思春期の男子として当たり前な妄想などをしてしまい碌に寝られなかった。
(今日は康太や悠が遊びにくるんだったな)
今日は真白にたくさん迷惑をかけてしまうから朝ご飯は俺がまとめて作ろう。
そう思いベッドから出ようとしたとき後ろからパジャマの裾を掴まれた。
「いかないでぇまだ寝てようよぉ」
真白が寝ぼけている。
一瞬邪な考えが浮かびもう一度寝ようかと思ったがすんでのところで思いとどまった。
「耐えるんだ俺。」
ひたすら自分に言い聞かせて夏樹は真白を起こさないようにそっと真白の手を解きベッドから降りた。
夏樹は寝室から出て自室へと向かい部屋で着替えやらなんやらを済ませた。
「よし、真白はまだ寝てるのか起こしに行ってもいいけど別に夏休みだしいいか」
夏樹はキッチンに立った。
「いつも真白が作っているのを横から見てるからな完璧に模倣してやるぜ」
そう意気込み夏樹はあるものを作り始めた。
「おはようございます。」
8時過ぎに真白が起きてきた。
まだ朝の支度も何もしてないようでパジャマ姿だった。
「今日は茂上さん達が遊びに来ますね、準備をしておかないと…」
途中で言葉が止まった。
真白が何かを見つめている。
その視線の先にあったのはテーブルの上においてある夏樹の作ったフレンチトーストだ。
「このフレンチトーストどうしたんですか?」
真白が驚いて聞いてくる。
「これは俺が作ったんだ」
見ればわかりますよというような顔をされた。
「冗談だよ、いつも迷惑かけてるし少しでも恩を返せたらと思って作ったんだ。」
少し前に真白がおやつでフレンチトーストを作っていた。
その時に真白が自身がフレンチトーストが好きなことやおすすめのカフェなど色々なことを話してくれたのだ。
「恩だなんてそんな、気にしないでくださいよ!それに朝からだいぶ重いもの食べますね…でもありがとうございます!」
にこにこ笑いながら真白はパジャマのままテーブルについた。
「着替えなくていいのか?」
「私の為に夏樹くんが作ってくれたもの、冷めないうちに食べちゃいます!」
とても嬉しい初めて作る側になったがこういうふうに相手に喜んでもらえたらとても嬉しいものだ。
「夏樹くんは食べないんですか?」
「一緒に食べるよ」
そう言って夏樹はテーブルについた。
「では、いただきます。」
夏樹と真白は他愛も無い会話に花を咲かせながら朝食を食べた。
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