美少女と暮らしている
次の日夏樹達は学校で他の男子生徒に質問攻めにされていた。
「なんで昨日結上さんと一緒に帰っていたんだ」とか「いつから仲良くなっていたのか」みたいな質問ばかりだった。
悠と康太は困っていたようだ。
「別に僕とか康太君が仲いいわけじゃないよ」
「そうだよ!勉強会に結上さんを連れて来てくれたのは夏樹だし!」
康太が俺に見事なキラーパスを回してきた。
「嘘だろ夏樹!」
「お前と結上さんなんて俺は認めないぞ」
何なのこの人たち…
「一体何を勘違いしてるのかは知らないが別に俺と真白はそんな関係じゃない。」
「真白…?今名前呼びした!」
男子生徒数人がギャーギャー騒ぎまくっている非常に迷惑だ。
そろそろどうにかしようと思っていた時
「はーい君達席について、出席取るぞー」
丁度良く先生が来てくれた。
「ほらほら、散った散った。」
手をピラピラさせて追い払うと「お前、絶対に逃さないからな」と捨て台詞を吐いてきた。
お昼休みには囲まれそうになった所をすぐに逃げ出した。
生憎彼らのターゲットは俺一人だったので、悠と康太は平和そうにいつも通りの昼休みを過ごしていた。
「待てー!夏樹の野郎ー!」
「くそ、どこに逃げやがった!」
鼻息を荒くして追ってくるので夏樹は彼らを撒くために階段を登り屋上に出た。
「ふぅやっと一人になれた…」
全く酷い目にあった、だから他の生徒たちにバレたくなかったのだ。
そんなことを考えていたら屋上に誰か上がってきた。
「夏樹くんこんなところにいたんですね。」
真白だった。
「真白こそどうしたんだ?」
「夏樹くんがあまりにもかわいそうなので慰めに来ました。」
ニヤニヤ笑いながら言ってきた。
「誰のせいだと思ってるんだ…」
朝から人と沢山絡んで夏樹はとっくに疲弊していた。
「今日の夏樹くんはいつもみたいに余裕そうじゃなくていじらしいですね。」
くすくすと笑っている。
夏樹としては追いかけ回されるのはもう懲り懲りなので本人からなにか言ってほしいものである。
「なあ真白」
「どうかしましたか?」
「真白からも皆に言ってくれよ別に俺等はただの友達だって事をそうでもしてもらわないと堪らないよ」
俺じゃ何度説明しても聞く耳を持ってもらえなかったのだ。
「なるほど、そういうことでしたらお任せ下さい!」
真白はどんと胸を叩きながら誇らしげに言った。
「助かるよありがとう」
これで収まると信じたい。
その後は真白と何気ない会話をしていたら昼休みが終わった。
放課後は流石に追いかけられなかったのでまた皆で帰ることにした。
「今日は夏樹の家だな!」
康太が楽しそうに言っている。
「何気に夏樹君の家行くの初めてだよね」
「あまり広くはないからな」
「二人で暮らす分には問題ないですけどね」
「まあね」
そんな事を話していたら後ろで康太が悠の方を見て、悠が肩をすくめていた。
そんなこんなで俺の家のあるマンションに着いた。
「ほら、着いたぞ」
「おお!おっきいマンション!」
康太が興奮している。
「こんな所に一人暮らししてたなんて勿体ないね」
余計なお世話だ。
エレベーターを使い夏樹と真白の住む部屋へと向かった。
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