2つのライラック
これは別にBLものではないので!
いや本当にこれはゆったりBLではない!
楽しんで読んでくれるとありがたいです!
〜保健室〜
(ん〜どうしよっかな自己紹介したあとのこと考えてなかった、、、)
狩乃はこれ以上話を広げることを困難に思っていた。
そんなときにチャイムが鳴った。
「あれもしかして1時間ぐらい話してた?」
「そうっぽいね」
相馬はベットを降りて靴を履き始めた。
(一時間目のくらい入ればちゃんと保健室で休んでたって話にできるでしょ)
「じゃあ私もそろそろ戻りますね」
(一緒に出たら誰かに見られたらなんか言われそうだし先に変えるか)
出口を向き歩きだすと後ろから呼ばれた
「野々さんー」
振り向いて相馬の方を不意にまっすぐ見てしまった。
そしたら相馬はすごい笑顔を向けて
「またね!」
と言われた。
何でも無い本当に口から勝手出た。
「はい!また」
そういうとさっきよりも軽い足取りで保健室を出た。
(うち的に最近で一番笑顔だったかもしれない)
長い廊下を歩いて狩乃は教室を戻る。
〜保健室〜
「野々さん行っちゃったね」
「そうだね、僕らもそろそろ戻ろっか」
「うん」
相馬は靴を履き、立ち上がった。
(今言っとく?それはあり、行くぞ行くぞ)
相馬は自分自身に本気で力を入れカチカチな状態で口を開いた。
「僕と友達にn」「そういえば相馬は、、、」
完全に会話が重なった。
「あっごめんごめん、どうぞどうぞ」
「あっじゃあ、相馬は新しい部活を作りたいとかって言ってたけど、どんな部活にするの?」
(どーしよう、全く考えてなかったな)
「ん〜なんか楽しい部活?かな、でも人の助けにはなれるような部活にしたいーっと思っております」
「なるほど、なるほど」
「萩くんはどうするんですか?」
(敬語と混じってなんか違和感がある文が完成してるな)
「僕はどうしよっかな、委員会には入りたいから部活は入らないかな?」
「委員会?」
「あれ学校案内のプリントに書いてなかったけ?、なんか色々種類なかった?」
自然に相馬と萩は席に座って話していた。
(なるほどね、多分これ自分が全くプリントを読んでないだけだな、ん〜適当に例などを出してみるか)
「あ〜、あった気がします」
(何出そっかな?)
「放送委員とか保健委員とかですよね?確か」
「そうそう、それだよ!やっぱり入るなら図書委員でしょ!」
「その心は?」
「その心は図書委員って自由に本を読んで良い机とかって有るじゃん!」
「そう、、だね?自分の小学校でもあったかも」
「そうそれ!その花を変えるのって図書委員なの!」
(こいつ、まさかそのために)
「でね!その花を変えたいから図書委員になりたいんだ」
(人のことを否定するのは良くないからな、話を広げよう)
「花が好きなの?」
「うん!花が好き!例えばそこのベットの横にある花その花はセファランサスって言ってね!強い耐久性を持ってまして冬でも元気よく育つんだよ!花言葉は適応性と、、、後もう一個あったんだけどー忘れっちゃった★」
「すごいね!なんでそんなに花が好きなの?」
「人に簡単に思いを伝えられるじゃん!」
「ん?」
相馬は首を横に向けた。
「わかってなさそー」
「バレましたかw」
相馬は苦笑いをする。
「じゃあ、簡単にわかるように例えばの話をした上げよう!」
「お願いします!」
(この人元気が良くて話しやすいな)
(相馬めっちゃ、ちゃんと話を聞いてくれてるから話が繋げやすくて助かるー)
「例えば自分が好きな人に告白するとき、相馬はどうやって告白する?」
「自分は、、、自信がないのでラインとかになるかもしれません」
「ふっふっふ、じゃあ直接伝えるのとラインで伝えるのどっちの方が成功率高いか知ってる?」
「どっちも同じぐらいじゃないんですか?」
萩は元気よくポケットに入っていたスマホを取り出し、少しいじって画面を相馬に見せた。
「え〜圧倒的にラインで告白するより直接告白するほうが成功率が高いんですね〜」
※あくまで作者の偏見です。
萩が見せたのは告白成功率のグラフであった。
相馬は食いつくようにスマホを見た。
「でも直接告白なんて恥ずかしな〜」
「だよね!その気持はよーくわかるよ!でも、ちょっと想像してみて」
「頑張って呼び出したけど何も言えずに逃げ出すより、頑張って呼び出したけど何も言えません、でも!花束だけ無言だけど頑張って渡して逃げ出したほうが、少しは思いが伝わると思いませんか?」
(なんで逃げ出すのが確定しているんだろう)
「まぁ確かにそうだね」
(すっごくちゃんと聞いてくれたな多分結構いい子なんだろうな、よし!次は知ってもらったんだから次はこっちが知る番かな)
「そういえば、逆に相馬は好きな物とかないの?」
(どうしよっかな、特に何も好きな何かとかはないんだよね)
「ん〜考え中です。」
「なんだそれww」
(そりゃ何だそれってなるよな、でもそうなんだもん)
「いや〜ここ2年近く受験勉強で趣味が潰れたんです、、、」
(あ〜すごっい共感だわ)
「確かにそれはあるかもねー」
一瞬空気が死んだ。
「っていうか、そろそろ移動したほうが良かったりします?」
「それはあるね」
「行きますか?」
「そだね〜」
(焦らずゆっくり仲良くなっていこ)
そう考えて萩は歩きだす。
(これがともだちだったりするのかな?)
相馬は友達をゲットした。
保健室を出て自分たちの教室へと歩き出す。
これが青春時代なのかな