もうコロナウィルスはただの風邪って事にしてくれないか?
自分は医療従事者というわけではないのだが、最近ある特殊な環境で数十名の集団感染者の面倒を見ることになった。
基礎疾患持ちの者も、高齢な人間も多数おり、重症化を心配していたが最近のウィルスは、報道通り九割九分が軽症であって、数日間(三日程度)の発熱、のどの痛み、咳の症状が出た後に、全員が快方に向かっている現状である。この間、特に投薬治療などはなく、各々安静にしてもらっていただけだ。
で、第七波がどうやら来てしまったわけだが。
政府には大々的に「コロナウィルスは罹ってしまう病気」だという認識を広めてほしい。
「罹っても安全」とまで言えとは求めない。
ただ、実際に自分がこの猛暑でタイベックスーツ(防塵服)を着込み、手袋を二重につけ、N95防塵マスクをつけ、陽性者の方の生活の世話をしている現状が、大分ちぐはぐに感じてきたのである。
こんなに神経をすり減らして対応しても、もし自分が罹患していて集団感染を発生させたら馬鹿みたいに叩かれる。本当にこんな事を二年前からやってる医療従事者の方々には、今更ながらに頭が下がる思いだ。
深夜の休憩中に、開催中のウィンブルドン選手権の中継を見ていた。
誰もマスクをつけていない、観客席もスタジアムの周りも満員である。
何が正しいのか、間違っているのか分からないが、
私は、小さな島の小さな世界の人間なのだなと思った。