赤ずきんちゃん、そのずきんはどうしてそんなに赤いの?
昔々、深い森の奥に一人の少女が暮らしていました。
少女が小さい頃には、まだこの辺りは小さな村でした。
可愛らしい少女が生まれ、村はとても明るくなりました。
母親はずきんを少女に被らせました。
しかし、少女はおてんパだった為遊びに行ってはずきんを赤くして帰ってきました。
その様子を見て、村人達は「赤ずきんちゃん」と呼びました。
そんなある日の夜、村人全員亡くなってしまいました。
少女はひどく悲しみました。
母親はそれを見て、怯えながらも口元に笑みを浮かべて将来起こるであろう出来事を思い浮かべました。
ある日、少女は気づきました。
「まだ村人はいるじゃない!!」
少女は明るい笑顔を浮かべ、母親の元へ向かいました。
しかし数分後、少女は再び悲しみました。
「はぁ、誰かとお話したいなぁ」
少女は、自分の考えを分かってくれる人を求めていました。
「あ、そうだわ。
おばあさんがいるじゃないの」
少女は、可愛らしい純粋な笑顔を浮かべ、おばあさんの家へ向かいました。
ガチャ
「こんにちは、おばあさん」
「よく来たねぇ、さぁお上がり」
ニコニコと家に上がらせてくれるおばあさん。
久しぶりにおばあさん会ったので、少女はまず最近あった出来事について話すことにしました。
「おばあさん、村の人全員いなくなっちゃった」
「そうなのかい」
「お母さんもいなくなっちゃった」
「そうなのかい」
「だからね、寂しくて…」
「そうかい、寂しかったねぇ」
「うん!」
おばあさんに話を聞いてもらい、おばあさん特性のパイを食べ、少女は機嫌が良くなりました。
「ところで、赤ずきんや」
「なぁに?」
「どうして赤ずきんのずきんはそんなに赤いのだい?
前にあった時は、真っ白だったはずだろ?」
「それはねぇ…」
少女はにやりと笑い、ポケットの中に入れていたものを取り出した。
「お母さんが、このずきんを赤く染めてこないとご飯を食べさせないって言ったからね。
だから、村の人達をこの包丁でヤっちゃった★」
「そうかい」
「初めにもらったやつも、殺す練習を動物でしていたら赤くなっちゃって…。
おばあさんは白の方が良かった?」
「いや、どっちも可愛いよ」
「ありがとう!!」
やっと自分の考えを分かってくれる人がいた。
そう思った少女ですが、重大なことに気がつきます。
「そういえば、今村の人いないから練習できないや。
…あ、おばあさんがいるじゃん」
少女は目を輝かして、おばあさんに近づきました。
「私の練習台になってくれてありがとう」
おばあさんを殺したあとも、少女はおばあさんの家にいました。
「どうしてこんな顔で死ねるんだろ」
少女は、人が苦しむ顔がとても好きでした。
なので、村人を殺していくのはとても快感でした。
しかし、おばあさんはいつもと変わり無い笑顔で死んで行きました。
「私、お母さんに言われて練習してきたけど、一体いつ本番なんだろう」
少女は、一ついい案を思いつきました。
そして、鏡の前に行き―――――。
ある村に訪れた猟師は、家を訪ね驚きました。
微笑むおばあさんは、血のカーペットの上で寝転び亡くなっていました。
赤いずきんをかぶった少女は、大きな鏡の前で自害していました。
そして、今日もまた少女は殺人を犯していきます。
おばあさんの家で、招き込んだ人々を騙し食っていくのです。
おばあさんのフリをして…