見てはいけない
「見てはいけない」と書かれているのに、見てしまったあなた。
そんなあなたに、ひとつ怖い話をしてあげましょう。
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
その村に鬼が現れました。
鬼は村人から食料を奪いました。
それを拒んだ物は鬼に対抗するものは殺され、あるものは檻に入れられ皆の前で殺されました。
鬼は高い生命力を持ち一度斬られたぐらいでは死にません。
そして鬼は村を支配しました。
鬼がいることにより村には外から人が来なくなり孤立しました。
その村で生まれた桃太郎は鬼退治をしようと考えました。
そして桃太郎は鬼と戦いました。
村の希望を背負った桃太郎は鬼と戦い、
食べられました。
めたでし めたでし。
さてこのお話には続きがあります。
その後桃太郎は鬼のお腹から胃や内蔵を口で噛み切りながら這い出してきました。
鬼は生命力が非常に高く内蔵を噛み切られただけでは死ねません。
鬼は内蔵が抉られる痛みに正気が保てません。
鬼は苦痛になすすべなくのたうち回っています。
その鬼を見ながら桃太郎は用意していた檻に鬼を入れます。
そしてそのまま村へと戻り村人にたくさんの感謝をされます。
それから数年が経ちましたが鬼はまだ痛みに苦しんでいます。
桃太郎は新しい趣味を見つけており今日も嬉々として村へ繰り出します。
桃太郎の目には無邪気に遊ぶ子供たちの姿が映ります。
そこで桃太郎は子供たちに「見てはいけない」と言いながら大きな布に包まれた箱を差し出します。
無邪気な子供たちが布をとると、
檻の中で内蔵をぶちまけ痛みにのたうち回っている鬼がいました。
一体どちらが鬼なのでしょうか。
耳をすませばあなたの耳にも「見てはいけない」という声が聞こえてくるはずです。
意外と読んでくれる人が多かったらまた書きます。
まあ大体一分で読めますからね。