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ThorPhantomOnline~防御力には自信があるネクロマンサーです~  作者: 存在感皆無な人
〜ThorPhantomOnline〜
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雪月家来戦

雪月家来(せつげつけらい)の振り抜いた刀は青く美しい弧を描くと、その弧に合わせ真空波が発生し前方120°の凍てついた空気を切り裂く。


しかし幸いな事にアキのアサルトチャージが間に合い、雪月家来の斬撃はアキの後ろに控えたシャケ達には届かなかった。


「どっせい!!」


アキはアサルトチャージの勢いのままに雪月家来に突進をする。

しかし、雪月家来はビクともせず瞳をより一層赤く鋭く光らせる。


「うっそじゃん」

「ウオアアアア!!」


アキが雪月家来の硬さに驚いていると、雪月家来叫びのコンマ数秒後には後ろに向けて吹き飛ばされていた。


「っぐぅ」


アキは何とかして足を地に着け電車道を作りながら耐え、即座に盾を構える。

すると雪月家来は上段に刀を構えアキの元まで一足飛びに飛んできた。


その様子を見ていたアキは来るべき衝撃に備え歯を食いしばり大盾を構えていると、その時雪月家来の眉間に一本の矢が刺さり、魔法の軌跡が見えたその瞬間雪月家来が燃え上がった。


「大丈夫、ですか?」

「ふぅ、やはり僕の射撃はピカイチですね」


純粋に心配してくれているエストにアキは大丈夫、と声をかけると自分の射撃に酔いしれているタブリンに冷たい視線を送る。


「な、なんですか」

「そういうのは後でいいからあいつに集中」


そうタブリンに吐き捨てると盾を構え直し、雪月家来を見すえる。


「ヴウオオオオオ、ヴウオオオオオオオオオオオ!!」

「うるせぇ家来だこと、お前の殿を疑うぜ」


アキはタブリンをに向けた冷たい視線からニマニマとした嘲笑の表情へと変え、雪月家来を見るとその左右に一つずつの人影を写した。


「『メタルフィスト』!!」

「『抜刀術壱の型三日月』!!」


雪月家来がアキに気を取られているうちに側面に回り込んでいたシャケとミーがそのガラ空きの側面へと強烈な一撃を叩き込んだ。


しかし、雪月家来は全く動じることなく静かにアキのみを視界に入れていた。


「後ろの御二方?!」

「すまんアキ、こいつ硬すぎるわ」

「ごめんアキちゃん斬撃が通らないの!!」

「なんで甲冑に攻げ━━っと!!」


あの甲冑野郎完璧に俺しか視界に入ってないみたいだな、良いのか悪いのかわからないが。


「お前ら、甲冑の弱点狙え!!基本だろ!!」


そう、こいつは甲冑という防具を付けている。

それはこの硬さは本体の硬さでは無いということだ。


多分きっと、少なからず。


「基本防具は可動部が動かしやすいよう装甲が薄くなってる、シャケは攻撃を牽制程度、ほかのメンツは防具の弱点を集中して狙え!!エスト!!」

「ひゃ!!ひゃい!!」

「炎系の魔法よろしくな!!」


俺は全員に軽く方針を説明すると目の前で納刀をし始めた雪月家来の目の前へと向かい、範囲攻撃に向けて大盾を横に倒し構える。


「バカ!構えが違う!早く盾を起こせ!!」

「はぁ?!」


ムイスラの指示に俺は盾を空中にほおり、左手の盾を大盾の上に来るよう構える。


するとその時、雪月家来が桜色の軌跡を描きながら下から切り上げ、その瞬間桜色の軌跡が俺めがけて飛んで来た。


「がっ!?」


大盾を投げてしまった為にその桜色の軌跡と共に大盾までがアキに直撃し、ダメージを与えた。


「くっそが…………あ?!」


痛みに歯をギリリと鳴らしていると足が全く動かないことに気がついた。


なんだこれ、桜色の氷?


足が動かない事を不思議に思ったアキが視線を下に降ろすとそこには桜色に凍った自らの足がそこにあった。


「ムイスラあれは?!」

桜氷化(おうひょうか)だ、あの氷はじわじわと凍った部分を広げていき最終的に全身が凍ってお陀仏ってものだ」

「ちょ、シャケ助けてくれ!!」


突然の見たことも聞いたことも無いデバフに若干パニック状態に陥っているアキは、あわあわと大盾を拾うことも忘れてシャケに助けを求める。


「アキ前見ろ!!」


パニック状態で冷静さを失っているのを好機とみたか雪月家来が脇構えで突進し、アキの首めがけて切り上げ━━



━━ガィン!!



肉を断つ音ではなく金属のぶつかる音が聞こえてきた。


その音に恐る恐る目を開けると、そこには死霊守護者の大盾で攻撃を受け止めたほね太郎の姿があった。


「ほね太郎!!」

『奴の後ろに回り込んでおりましたが主の危機とみて即座に戻って参りました!!』


やだ、ほね太郎イケメソ……


「『ヒール』『状態異常回復魔法(キュアー)』よし、これで動けるな?」

「おう、あんがとなシャケ」


シャケのおかげで復活したアキはその場で飛び跳ね体の調子に異常が無いか確認をすると、大盾を構えているほね太郎と交代する。


「痛てぇじゃねぇか家来さんよ、もう同じ手はくらわねぇし他の技もくらってやんねぇからな?」



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