表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の底の世界で  作者: 早朝さんぽ
3/13

【第三話】調査開始

また変な夢を見た。なんと映画に映る人物や巨大な乗り物を、自分が操っていた。

「まぁ夢だからな・・」

「それはきっと、星の世界の夢だね」

隣に寝ていたミュカがしゃべった。となり・・?


昨日、酔っ払いの男に襲われかけた後のことを思い出す。

「はじめまして、ノエル=リェンブール様。リンゼは銃士隊見習い、リンゼ=シャンゼリオゥネです。」

かわいい。

ミュカが「リンゼは私たちの護衛をしてくれる。なかよくしてくれ」それから、

「いろいろな話は明日にしよう、なんだか先が思いやられるよ」と続けて言った。


・・・で、家に来てとりあえず寝たんだけど。

「なんで隣にいるんだ!リンゼまで!?二人は違う部屋でしょ!」

温かかったろ?とミュカが返すが、

「はずかしいでしょぉー!」そりゃ温かいって!

「まぁ、君を信用しているということさ」

ならよし!リンゼのパジャマがとてもかわいかった。


朝食は僕がハムエッグとパンを焼いた。三人で食べながら話をする。

「昨日のおじさんは何だったんだろう」と僕が切り出すと、リンゼが

「親衛隊からの報告をお待ちください。指輪を狙っていたようですが、リンゼたちの任務内容を知っているとは思えません」と言った。

そういえば『女王の特命』だった・・そんな重大な任務に選ばれて大丈夫なんだろうか、僕は・・?しかし大体のことは『なんとかなる』と考えている僕は、今回もなんとかなるだろうと深くは考えない。

護衛をしてくれるリンゼは相当強いみたいだし!そしてかわいい・・困った。一目惚れをしたのかもしれない。なんて考えていると、

「私たちは私たちの仕事をしよう」とミュカが切り替えた。

今日はどうしよう?

「ミュカ、特に『アテ』が無ければ行きたい場所があるんだ」

前に考えたことがあった。現実には有り得ないような、創作の中で語られることの多い六次元魔法は、創作のアイデアの元になっている古い絵画か何かにヒントがあるのではないかと。

「というわけで、まずは教会はどうだろう」

「『原典』か、いいね。そうしよう」とミュカが賛成してくれた。

「リンゼはただの護衛ですので、研究については全てお任せします」

よし、さっそくおでかけしよう!


定期バスの中で、ミュカが嬉しそうに話しかけてきた。

「もしかして、博物館にあるような歴史資料なんかはすでに調べつくしてしまっているとか?これは幸先がいいね」

「いえ、期待をさせてしまって申し訳ないのですが、そんなに隅々まで調べたことはないです。僕もどこかで、おとぎ話だって思っていたのかも」

でも、今はわくわくしている。

本当にあるのかなんてわからない。けれど女王様が真剣に探す気持ちがあるということ、それにミュカとリンゼに出会って僕は、これに人生の時間を使いたいと思っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ