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どうもです(ペコリ

作者: YOU希

これは僕だにで起こった不思議出来事である。


いつものように僕は学校へ七時四十五分ごろ投稿する。教室では早朝組が勉強と向かい合ってカリカリカリカリとシャープペンを走らせている。

北棟の一回、南棟へ行く渡り廊下は吹き抜けになっている中庭を二つに割るように設置されている。

その渡り廊下から校舎へ入る入り口には両開きになっている。

朝は空気が澄んでいる。僕はその扉を開け渡り廊下へ出た。ヒンヤリと冷たい空気が頬をなでた。

秋の朝はやっぱり良い。


ふぅーーーー


深呼吸をすると澄んだ空気が肺を満たす。今日も一日がんばれそうだ。


いつものとうりトイレへ行く。しかし、何が僕を動かしたのか北棟のトイレではなく南棟のトイレへ向かったのだった。


ガチャっと南棟の扉を開けると普通に階段と踊り場が僕を迎えた。だが、窓の外を見ると暗かった。

満月がきれいに階段を照らしていた、昨日の月のようだった。見惚れているとパッと上の階から3人の男たちがソロリソロリと降りてきた。足元を見ているせいかこちらには気づいていない。その男たちが周りの様子を見るのにか顔を上げた瞬間、目が合った。


あっ


ハモった


1分か2分か時間が停止したように両者とも固まっていた。

意思が疎通したのかお互い一礼して座った。そして男たちは見逃してと言わんばかりに一万円を5枚ほど

スッと差し出した。僕は受け取り一礼をして握手をした。

男の手は震えていて汗ばんでいた。

そして泥棒は南棟から行ける玄関へ向かい、僕は渡り廊下へ向かう扉へ手をかけた。

男たちの汗が手を滑らせた。世の中にはああまでして世を渡っていかなければならない人もいる人もいるのかとふかく考えた。


僕は放課後、その五万円で女の子たちにプリンやらジュースやら、奢って上げた。


僕も大概だなと思った。

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