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部屋で起きたちょっとした話

猫の感触

作者: 渡ノ森 水緩

机に突っ伏しして、泣いていた時のこと。


足に、ふわふわしたものが擦りついてきた。

一瞬びくりとするが、それが猫が擦り寄る感触だ、と気付き、そっと手を伸ばす。


最初に触れたのは背中。

そして尻尾。

ぐるりと回って戻ってきて、頭。耳。

ほんのり冷たい、鼻。


手に頭を擦り付けてくる、猫の感触。


姿を見たいけれど、机の下を覗くのが怖い。

見たら。見てしまったら、消えてなってしまいそうで。


涙が溢れてくる。止まらない。


「……ちゃん」


泣きすぎてかすれてしまった声で、愛猫の名前を呼ぶ。

にゃー、と小さく、鳴く声がして、猫の感触は消えた。


「またくるよ」


と、言われた気がした。

実は、似たようなことを実際に体験してます。

わたしの場合は犬でしたが…。

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