第四十三話:スポンサーとの交渉
イベント準備が進む中、私たちはマネージャーと共に、スポンサー候補の企業との打ち合わせに臨むことになった。場所は都内のカフェ。落ち着いた雰囲気の個室で、私たちは緊張しながら席に座っていた。
「本日はお時間をいただきありがとうございます」
最初に挨拶をしたのは、大手調味料メーカーの広報担当者だった。
「今回のイベント、すごく面白い企画だと思っています。Vtuberのリアルイベントで、しかもリスナーさんが一緒に料理を楽しめるなんて、今までにない試みですよね」
「ありがとうございます! 私たちも、リスナーさんと直接交流できる機会をずっと作りたかったんです」
私がそう答えると、澪も続ける。
「レバニラ炒めは、私たちの配信では欠かせない要素になっているので、イベントでもしっかり作って、みんなと楽しみたいなと」
「はい、それでですね。弊社の商品であるオイスターソースを、今回のレバニラ炒めのレシピに使っていただけないかと考えていまして……」
なるほど、スポンサーを考えていたとはいえ、やはり具体的な提案がくると実感がわく。
「オイスターソースか……確かにコクが出ておいしくなりそうですね!」
「もしよろしければ、弊社のシェフが開発したレバニラ炒めのアレンジレシピもご提供できます。イベント用の試食メニューとして取り入れるのはいかがでしょう?」
「おおっ、それはすごい!」
柚葉が食いつく。私も心が躍った。
「ただ、ひとつ条件があります」
広報担当の女性が真剣な表情になる。
「今回のイベントで、うちの商品を使っていることをしっかりアピールしていただきたいんです。例えば、配信中に調味料の紹介を入れるとか、会場に商品の展示スペースを設けるとか……」
なるほど。スポンサーがつくということは、こういう条件も出てくるわけか。
「確かに、それは可能です。ただ、私たちのスタイルとして、あまり広告っぽくなりすぎるのは避けたいと思っていて……自然な形で紹介する方向なら、前向きに考えたいです」
私が慎重に答えると、相手も納得した様子で頷いた。
「もちろんです。あくまで自然な形で結構ですので、ご検討いただければ」
こうして、私たちはスポンサー候補の企業と前向きな話し合いを進めることができた。イベントの成功に向けて、新たなステップが始まる——。
イベント準備が進む中、私たちはマネージャーと共に、スポンサー候補の企業との打ち合わせに臨むことになった。場所は都内のカフェ。落ち着いた雰囲気の個室で、私たちは緊張しながら席に座っていた。
「本日はお時間をいただきありがとうございます」
最初に挨拶をしたのは、大手調味料メーカーの広報担当者だった。
「今回のイベント、すごく面白い企画だと思っています。Vtuberのリアルイベントで、しかもリスナーさんが一緒に料理を楽しめるなんて、今までにない試みですよね」
「ありがとうございます! 私たちも、リスナーさんと直接交流できる機会をずっと作りたかったんです」
私がそう答えると、澪も続ける。
「レバニラ炒めは、私たちの配信では欠かせない要素になっているので、イベントでもしっかり作って、みんなと楽しみたいなと」
「はい、それでですね。弊社の商品であるオイスターソースを、今回のレバニラ炒めのレシピに使っていただけないかと考えていまして……」
なるほど、スポンサーを考えていたとはいえ、やはり具体的な提案がくると実感がわく。
「オイスターソースか……確かにコクが出ておいしくなりそうですね!」
「もしよろしければ、弊社のシェフが開発したレバニラ炒めのアレンジレシピもご提供できます。イベント用の試食メニューとして取り入れるのはいかがでしょう?」
「おおっ、それはすごい!」
柚葉が食いつく。私も心が躍った。
「ただ、ひとつ条件があります」
広報担当の女性が真剣な表情になる。
「今回のイベントで、うちの商品を使っていることをしっかりアピールしていただきたいんです。例えば、配信中に調味料の紹介を入れるとか、会場に商品の展示スペースを設けるとか……」
なるほど。スポンサーがつくということは、こういう条件も出てくるわけか。
「確かに、それは可能です。ただ、私たちのスタイルとして、あまり広告っぽくなりすぎるのは避けたいと思っていて……自然な形で紹介する方向なら、前向きに考えたいです」
私が慎重に答えると、相手も納得した様子で頷いた。
「もちろんです。あくまで自然な形で結構ですので、ご検討いただければ」
こうして、私たちはスポンサー候補の企業と前向きな話し合いを進めることができた。イベントの成功に向けて、新たなステップが始まる——。
スポンサーとの交渉が順調に進み、次に私たちが取り組んだのは「試作会」だった。イベントで提供するレバニラ炒めの味を決めるため、いくつかのレシピを試し、リスナーの意見を取り入れることにしたのだ。
「今回は三種類のレシピを用意しました!」
配信画面の前で、私は元気よく宣言した。
「一つ目は、王道のレバニラ炒め! シンプルにニラ、レバー、もやしを炒めて、醤油とオイスターソースで味付けしたもの」
「二つ目は、ちょっとアレンジを加えて、甘辛ダレのレバニラ炒め!」
澪が続く。
「三つ目は、スポンサーさんのシェフが開発してくれたアレンジレシピ! ちょっと洋風っぽく、バターとニンニクを効かせたレバニラ炒めです」
「どれもおいしそう……!」
柚葉がわくわくした声をあげた。チャット欄も盛り上がっている。
【試食会だ!】
【全部食べたい!】
【洋風レバニラ!? 気になる】
「それじゃあ、さっそく作って食べていくよ!」
私たちは順番に三種類のレバニラ炒めを作り、試食しながら感想を伝えた。
「王道レバニラはやっぱり安定のおいしさ!」
「甘辛ダレのやつ、ちょっとご飯に合いすぎる……止まらない!」
「洋風レバニラ、意外とアリかも! バターとニンニクがいい感じ」
どのレシピも個性的でおいしかったが、最終的にイベントで提供するメニューを決めるため、リスナー投票を実施することにした。
「みんなはどれが食べてみたい?」
【甘辛レバニラ! ご飯と一緒に食べたい】
【洋風のやつ、気になる!】
【やっぱり王道でしょ!】
結果は……接戦だったが、『甘辛ダレのレバニラ炒め』が一番人気だった。
「じゃあ、イベントではこの甘辛レバニラをメインにして、オプションで洋風レバニラも用意しよう!」
こうして、イベントの試食メニューが決定。リスナーと一緒に作り上げる感覚が、私たちにとっても楽しい時間だった。
「リアルイベント、楽しみになってきたね」
「うん! みんなとおいしいレバニラを食べられるの、ワクワクする!」
イベント本番まで、あと少し——!
カクヨムで先行投稿しております。
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https://kakuyomu.jp/works/16818622171293154777




