第四十二話:初めてのイベント会場視察
イベント準備が進む中、私たちはついに会場の下見に行くことになった。マネージャーが手配してくれたレンタルスペースは、キッチン付きの広々としたイベントルームで、料理を披露するにはぴったりの場所だった。
「すごい……思ったより広い!」
会場に入った瞬間、柚葉が目を輝かせる。
「確かに。キッチンもちゃんとした設備が整ってるし、これなら問題なくレバニラ炒めを作れそう」
澪も周囲を見回しながら頷いた。
私たちはイベント当日の流れをシミュレーションしながら、動線や必要な設備を確認していく。
「リスナーさんが座るスペースはこのあたりかな? でも、料理する場所と距離がありすぎると、見えづらいかも……」
「うーん……モニターを設置して、手元を映すカメラを用意するのはどう?」
「いいね、それならみんな見やすいし、オンライン配信もできるかも!」
初めてのリアルイベントだからこそ、細かい部分にも気を配る必要がある。
そんな中、マネージャーがふと口を開いた。
「実は、今回のイベントについて、スポンサーが興味を持ってくれていてね……」
「えっ?」
「協賛したいっていう企業が何社かあるんだよ。特に、食品メーカーとか調味料ブランドが関心を示してるみたい」
「す、すごい……!」
まさかの展開に、私たちは驚きを隠せなかった。
「ただ、スポンサーがつくとなると、企業との打ち合わせや契約の確認もしないといけないから、少し準備が増えるけどね」
「でも、支援してくれるところがあるなら、より良いイベントにできそう!」
「うん、やれることの幅が広がるのはありがたいよね」
私たちのリアルイベントは、想像以上の規模になりつつあった。
期待と不安を胸に、次の準備へと進んでいく——。
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