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Virtual Re:Link 〜レバニラ炒めを添えて〜  作者: 獬豸
第一章:デビューと葛藤のレバニラ
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第四話:レバニラとスキャンダル

 料理配信の翌日、事務所に出向くと、マネージャーの表情が固かった。


「ちょっと、二人とも。話があるんだけど……」


 打ち合わせ室に通されると、パソコンの画面には某掲示板のスレッドが映し出されていた。


『【速報】レバニラ姉妹、ガチで付き合ってる説』


 スクロールすると、私と澪の仲の良さを指摘する書き込みが並んでいた。


「これ、どういうこと?」


 マネージャーの声に、私は言葉を失った。


「え、えっと……」


「まぁ、人気が出るとこういう噂も出るよね~」


 澪は特に気にしていない様子で、呑気にスマホをいじっている。


「いや、そういう問題じゃなくて!」


 私は焦る。別に本当にそういう関係ではない……はずなのに、なぜかドキドキしてしまう。


「……とりあえず、公式にコメントを出すべきか検討するから、二人とも軽率な発言はしないように」


「はーい」


 マネージャーの指示に従い、私たちはその場を後にした。


「ねぇ橘ちゃん、この件、どうする?」


「どうするって……」


 澪が突然スマホの画面を見せてきた。そこには、リスナーのコメントが並んでいる。


『百合営業でもいいから付き合っててほしい!』


『レバニラ姉妹、公式化しないかな』


『レバニラ炒めのようにアツアツな関係希望!』


 思わずため息が漏れる。そんなの、どう答えたらいいのかわからない。


「……もういっそ、付き合っちゃう?」


「えっ!?」


 澪の冗談めいた言葉に、私は心臓が飛び跳ねた。


「冗談だよ~、でもさ、もうちょっとこの噂に乗っかるのもアリじゃない?」


 彼女の笑顔が、どこか本気に見えて——。


 次回、『レバニラ姉妹、公式化の危機!?』

カクヨムで先行投稿しております。

よろしければ読んでいただき、評価していただけるとありがたいです。

https://kakuyomu.jp/works/16818622171293154777

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