第三十三話:現実味を帯びる企画
リアルイベントの企画が動き始めた。私たちは、まず会場探しから取り掛かることになった。
「料理ができるスペースがあって、ある程度の人数が収容できる場所……」
柚葉がパソコンの画面を見ながら呟く。
「イベントホールの中にキッチン付きの会場があるところもあるみたいだけど、やっぱりレンタル料が高いね……」
「うーん、スポンサーを探すのも一つの手かも?」
澪が提案すると、マネージャーが頷いた。
「確かに、企業案件として組めれば資金面の問題は解決しやすい。料理系の企業とか、食品メーカーなんかにアプローチするのはどうだ?」
「たとえば、レバニラの素を出してる食品メーカーとか?」
私が言うと、柚葉が「それだ!」と身を乗り出した。
「企業側にとっても宣伝になるし、こっちも協賛があれば助かる。一石二鳥かも!」
「じゃあ、事務所と相談しつつ、スポンサー候補のリストアップもしよう!」
やるべきことは山積みだったけど、みんなのテンションは高かった。
「……でもさ、本当にリアルでファンの人たちと会うことになるんだよね」
ふと、澪が少し緊張したように呟いた。
「そうだね……。今までは画面越しだったけど、直接会うってなると、また違う感じがするかも」
私も少しドキドキしてきた。
「まあ、顔出しはしないけどね! それに、みんなレバニラ好きな人ばっかりでしょ? きっと楽しいよ!」
柚葉が笑顔で励ましてくれる。
「そうだね……よし、せっかくやるなら、絶対成功させよう!」
「おー!」
私たちは手を重ね合わせ、気合いを入れた。
こうして、リアルイベントの実現に向けて、本格的に動き出すのだった。
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